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2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 気候変動, 環境, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康

本校は、平成31年度にSSH研究校の指定を受けて以来「地球の未来の先駆者となる科学技術人材」の育成を目的とし、「桑高SGPプログラム(Solution for Global Problems)」の開発を行っている。加えて、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野に留意し、①情報を集める力、②課題を見つける力、③論理的に考える力、④批判的に考える力、⑤他者と連携する力、⑥文章で表現する力の育成を目標としている。

Ⅰ 総合的な探究の時間等における取組

3年間を通して上記の6つの力を系統的に学べるように取り組んだ。1年生では、世界規模の社会問題について知見を広めるため、大学教授を招請してのSDGs講演会を実施した。また、4~6名のグループを編成し社会問題の解決に向けて先行研究調べを実施し、その内容を発表した。2年生ではSDGsを念頭に置いた研究テーマを設定し、グループでの課題研究を実施した。研究成果は校内で発表するとともに、みえ環境フェア等校外においても広く発信し、持続可能な世界へ向けて来場者とディスカッションを行った。3年生ではこれまでの研究活動を振り返り、そのノウハウを次の世代に引き継ぐため、後輩の研究活動に参加しアドバイスを送った。12月には、地球規模の水害が発生したタイ王国を訪問し、現地高校生とそれぞれの学校で取り組んでいる課題研究の成果を発表し合うとともに、河川の生成過程に関するフィールドワークを協働で実施した。

Ⅱ 人権教育における取り組み

修学旅行に関連した平和学習、性の多様性について考えるホームルーム、部落差別をテーマとした講演会などを実施することを通して平和、ジェンダー平等、人権について学習した。また、有志生徒のグループ活動では、障がい者の人権、みんなの人権をテーマに他校生徒と交流会を企画・運営し、この活動をとおして感じた意識・行動の変化をまとめ取り組み発表を行った。北朝鮮による拉致問題についてアニメ『めぐみ』鑑賞と意見交流後の学習に取り組み、人権侵害は許されず、社会として取り組む必要性を作文にまとめた。また、校内の人権学習において意見交流の場面をとることで、基本的な知識の習得にとどまらず、悩みや不安を抱えている人が身近にいるかもしれないと気付くことができた。自分を含めたすべての人が大切にされる存在であるために何ができるのか、自分事として解決のために行動する意識の変化や再認識のきっかけづくりとなった。

来年度の活動計画

1.総合的な探究の時間等の活動計画

地球規模の課題解決に向けた探究活動を継続させ、また、地元企業との協働や小中学生に向けた公開講座をとおして地域との連携協働を推進する。理工系分野への進学について、女性研究者による講演や本校卒業生の社会での活躍の発信等を通じて男女の格差是正に取り組む。

2.人権教育の活動計画

差別の解消に向けて問題意識をもって、仲間とともに行動を起こすことができる力の育成を目指す。自身に向き合い他者との違いや自他の人権を考え、自他を大切にし、社会の構成員として自分はどう生きたいのか、人権意識の向上と実践行動へつなげていく。これらのために、グループエンカウンターによる仲間づくり、人権講演会、性教育、人権ホームルーム、平和学習、命の講演会などを実施する。また、北勢地区高校生人権フェスタ生徒実行委員会への参加、地区別人権学習交流会や人権まなびの発表会での活動取り組み発表、北朝鮮拉致問題に関連した学習、Lucir通信(人権だより)を活用した活動取り組み紹介などを実施する。

過去の活動報告