2021年度活動報告
本年度の活動内容
海洋, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 貧困, その他の関連分野
本校は、SDGsの理念の普及と世界の諸問題について理解を深めることを活動テーマとし、ESDの実践を通して、持続可能な社会を実現させるために必要な力を育成させることを目標とした。具体的には (1)ユネスコ活動についての理解を深め、普及を行う活動、(2)秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動、(3)国際理解を深める活動を行った。
(1) ユネスコ活動についての理解を深める学習
本校には「ユネスコ同好会」があり、参加を希望した生徒を中心に活動を行っており、今年度は特にSDGsの周知活動に力を入れた。生徒が各自特に興味を持ったSDGsを一つずつ選び、世界の現状と解決のために高校生ができることをまとめた啓発ポスターを作成し、校内に掲示を行った。少しでも他の生徒の目に留まるよう、情報の整理やデザインなども工夫を凝らした。こうした活動の成果は折に触れて発信し、9月にイオンモール秋田で開催された「イオンモール秋田文化祭」に本校が参加した際には、ユネスコ同好会の生徒も参加し、ユネスコの歴史や活動の現状を紹介したほか、SDGsについても説明を行った。なお、今年度はその際に「世界遺産クイズ」も行い、世界遺産についての知識を一般の聴衆相手にクイズ形式で紹介し、ユネスコの活動を楽しく身近に感じてもらえるよう努めた。また、総合的な探究の時間でも、SDGsについて班別調べ学習を行っている。
(2) 国際理解を深める活動
本校は、台湾の淡水高級商工職業学校と鶯歌高級工商職業学校と姉妹校提携を行い、交流を行っている。異文化に様々な形で触れることで外国を身近に感じ、他国で起こっている出来事にも関心を持つようになるなど、グローバルな視点で物事を捉える力が養われている。今年度はコロナ禍によってこうした活動に制限があったが、今後も力を入れて取り組んでいきたいと考えている。また、学校設定科目を活用して、同じ学園のノースアジア大学の教員を招いて高大連携授業を行い、英語以外の言語(ドイツ語・フランス語・スペイン語など)の基礎的内容の学習や、国際的な社会問題を考える学習を行っている。 また、ユネスコ同好会では7月には「高校生のためのユネスコ国際理解ユースセミナー」に参加して世界の貧困地域の現状について学び、11月には「外国人による日本語スピーチコンテスト& 世界と語ろう!ユネスコカフェ」に参加して県内在住の外国人と語り合うことで異文化理解を深めた。
(2) 秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動
本校は地元の秋田ユネスコ協会が主催するボランティア活動に参加している。例年は「書き損じはがき回収及び寺子屋募金キャンペーン」「東日本大震災子ども教育支援募金活動」など街頭募金の参加を行っているが、今年度はコロナ禍の影響で実施できなかった。11月には「外国人による日本語スピーチコンテスト& 世界と語ろう!ユネスコカフェ」にボランティアとして参加し、ユネスコ同好会が中心となって運営の手伝いを行った。コンテスト出場者との交流の機会も多く、異文化に触れる良い機会となった。
来年度の活動計画
○ユネスコ同好会の活動や、教科の教育活動や総合的な探究の時間などを通して、ユネスコ活動について理解を深めるとともに、SDGsや世界遺産保全活動の普及・啓発に貢献する。
○秋田ユネスコ協会と連携して各種ボランティアに参加し、奉仕の精神を育み、社会問題を考える契機とする。
○国際交流活動への参加を通して、異文化に対する知識やグローバルな視点を養う。