2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校は、自分と異なる環境で暮らす人々への理解を深めることを活動テーマとし、ESDの実践を通して、グローバルな視点や奉仕の精神など、持続可能な社会を実現させるために必要な力を育成させることを目標とした。具体的には(1)国際理解を深める活動、(2)秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動、(3)持続可能な社会についての理解を深める学習を行った。

 (1) 国際理解を深める活動

  本校は、2011年に台湾の淡水高級商工職業学校と姉妹校提携を行い、盛んに交流を行っている。今年度は4月から6月にかけて本校生が同校へ短期留学を行ったほか、本校二年生が修学旅行で台湾を訪れた際にも、同校を訪問し、授業体験などのプログラムを行った。また、旅行と前後して、同校の生徒と文通も行っている。12月には淡水高級商工職業学校の教員と生徒が本校を訪問し、本校生の家庭にホームステイをし、本校でも授業体験などの交流プログラムを行った。また、2017年には同じく台湾の鶯歌高級工商職業学校と姉妹校提携を結び、今年度も本校の生徒が訪問している。その他、中華人民共和国の蘇州外国語学校の生徒も受け入れ、交流を行った。異文化に様々な形で触れることで外国を身近に感じ、他国で起こっている出来事にも関心を持つようになるなど、グローバルな視点で物事を捉える力が養われている。

 

 (2) 秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動

  本校では地元の秋田ユネスコ協会が主催するボランティア活動に参加している。平成30年度は、6月に民間ユネスコ活動の日記念で行われた「東日本大震災子ども教育支援募金活動」で、街頭募金の呼びかけを行った。活動を通して、生徒は同世代で厳しい状況で教育を受けている人たちがいることを知り、貧困問題について考える契機となった。7月には秋田ユネスコ協会創立70周年記念スピーチコンテスト・記念講演会の運営ボランティアとして、受付や会場設営・復元などを行った。活動を通して他校生とも交流し、ユネスコ活動に関する理解が深まった。年度末まで、その他ボランティアがあれば参加する予定である。

 

 (3) 持続可能な社会についての理解を深める学習

  同じ学園のノースアジア大学にある雪国民俗館で高大連携の授業を行った。古い時代に使われた民具について学ぶことを通して、今日の文明や消費社会について考えるきっかけとなった。また、前述の秋田県ユネスコ協会7創立70周年記念講演会での講演を聴き、持続可能な開発について理解を深めた。

来年度の活動計画

○国際交流を進め、異文化に対する理解を深め、グローバルな視点を養う

○秋田ユネスコ協会と連携し、各種ボランティアに参加する

○教科の教育活動などを通して、ユネスコ活動に参加していない生徒も含めて、持続可能な社会についての理解を促す