2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は、自分と異なる環境で暮らす人々への理解を深めることを活動テーマとし、ESDの実践を通して、グローバルな視点や奉仕の精神など、持続可能な社会を実現させるために必要な力を育成させることを目標とした。具体的には(1)国際理解を深める活動、(2)秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動、(3)SDGsについての理解を深める学習を行った。

 

(1) 国際理解を深める活動

本校は、2011年に台湾の淡水高級商工職業学校と姉妹校提携を行い、盛んに交流を行っている。今年度は4月から6月にかけて本校生が同校へ短期留学を行ったほか、本校二年生が修学旅行で台湾を訪れた際にも、同校を訪問し、授業体験などのプログラムを行った。また、旅行と前後して、同校の生徒と文通も行っている。また、2017年には同じく台湾の鶯歌高級工商職業学校と姉妹校提携を結び、今年度も本校の生徒が訪問している。10月にはタイのワチュラウッド王立学校の訪日団を受け入れ、文化交流を行っている。その他、中華人民共和国の広州外国語学校からの短期留学生も受け入れている。異文化に様々な形で触れることで外国を身近に感じ、他国で起こっている出来事にも関心を持つようになるなど、グローバルな視点で物事を捉える力が養われている。また、学校設定科目の「国際文化研究」で、同じ学園のノースアジア大学の教員を招き、移民問題について考える高大連携授業を行っている。

 

(2) 秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動

本校は地元の秋田ユネスコ協会が主催するボランティア活動に参加している。平成30年度には1月に「書き損じはがき回収及び寺子屋募金キャンペーン」に、平成31/令和元年度は7月に民間ユネスコ活動の日記念で行われた「東日本大震災子ども教育支援募金活動」に参加し、街頭募金の呼びかけを行った。活動を通して、生徒は同世代で厳しい状況で教育を受けている人たちがいることを知り、貧困問題について考える契機となった。11月には「外国人による日本語スピーチコンテスト世界と語ろう!ユネスコカフェ」の運営ボランティアとして、受付や会場設営・復元などを行った他、ユネスコカフェに参加した。活動を通して様々な交流を体験し、ユネスコ活動に関する理解が深まった。

 

(3) SDGsについての理解を深める学習

1年生の総合的な探求の時間の班別学習で、SDGsに取り組んだ。班ごとに関心のあるテーマを一つ選び、現状と問題点を調べ、自分たちにできる対処法について考えてポスターにまとめ発表した。学校祭で、作成したポスターを掲示するとともに、発表会の様子も放映し、学校祭の一般参加者へ向けても紹介した。また学校祭では、ユネスコ同好会の生徒がユネスコやSDGsの概要についても調べ、掲示を行った。

来年度の活動計画

○教科の教育活動や総合的な探求の時間などを通して、ユネスコ活動に参加していない生徒も含めて、持続可能な社会についての理解を促す

○秋田ユネスコ協会と連携し、各種ボランティアに参加する

○国際交流を進め、異文化に対する理解を深め、グローバルな視点を養う