2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費

本校は、学校方針として「これからの多様な変化に富んだ社会、変容する国際社会のなかでも、自分の考えで行動し、活躍、貢献できる女性の育成」を掲げており、ESDの学習・実践の中で学校目標である国際理解の推進を進めている。

具体的には、国際理解・人権教育・伝統教育・持続可能な生産と消費を柱に、①国際理解にかかわる教育、②人権教育にかかわる教育、③伝統文化についての学習 ④ボランティアにかかわる学習を行った。

①国際理解にかかわる教育

1年次より、週1回、ネイティブによる授業を行っている。言語を学びながら、文化を知る学習を行っている。2年生においてもオーストラリアの学校と交流を行った。また、ユネスコクラブのメンバーを中心に韓国の学校との交流を実施した。オンラインでの交流などを実施した。コロナ禍であったとしても、他の国とのつながれるということが生徒にとってとても良い経験になったと思っている。

②人権教育のかかわる教育

多様な社会の中で、視野・視座の上がる教育を行い、思いやり・気配り力の醸成も図ることを目標とし、新しい試みとして、「服のチカラプロジェクト」を実施した。この活動は、いらなくなった子ども服を集め、発展途上国へ送る制度である。生徒会を中心として、全校生徒に呼びかけ、服を集めることを行った。

③伝統文化についての学習

本校では、自国文化の理解が異文化を理解し、尊重する態度・行動につながると考えている。伝統文化の教育も大きな柱として取り組んでいる。その中でも、1年次は和歌の授業を実施し、季節に応じた和歌を作成している。このことで、生徒は自然について考えるきっかけとなっている。また、学校行事として新年かるた大会や詠進歌への取り組みなどを行っている。

④ボランティア活動にかかわる教育

本校のブランドコンセプトとして「地域を、まるごとキャンパスに」というものを掲げている。教室を飛び越えて、社会とつながる生きた学びを提供することを目標としている。その一環として、地域の生徒会役員が中心となり、地域の小学生にこども食堂を実施した。また、今年度実施された文の里夏ものがたりという夏祭りでは、生徒の有志が夏祭りのお手伝いとして店番などを参加した。

来年度の活動計画

来年度の展開

ESDの理解と実践について学校全体に浸透させていきたい。教員の外部研修の参加・校内研修を通じて、そのうえで生徒会役員・ユネスコクラブの部員を中心として、学校全体でESDの実践に取り組んでいける体制を整えたい。

国際交流に関しては、来年度も引き続き韓国、台湾、オーストラリアの学校と交流し、行う内容としても、定められたテーマで討論していく形にしていきたいと考えている。

ボランティア活動では、こども食堂も引き続き実施する予定である。食品ロスなどに絡めた観点でも実施していけるように現在計画中である。

今年度はまだまだコロナウイルス感染拡大防止のため、できることが限られている状況だった。しかし、来年度は今年度以上の取り組みをしていきたいと考えている。