2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 人権, その他の関連分野

本校は全国的にも数少ない公立女子高校として、校訓「より広く より高く」の下、約280名の生徒が在籍している。ESDを知識の習得や学校のみで行うものではなく、習得した知識をどの様に活用するのか、また地域と連携して行われる教育であるととらえ、ESDの実践を通して生徒の考える力、発信力の育成を目標としている。具体的には、国際理解・人権教育を柱にエイズに関する教育、「エイズ啓発活動」を行った。

2020.2月 中学へ訪問し、出張講義(1校)
生徒会執行部6名が出かけ、中学3年生16名を対象に出張講義を行った。プレゼン内容は、(1)本校のこれまでの取り組み、(2)AIDS/HIVとは、(3)感染経路(性感染、血液感染、母子感染)、(4)検査について、(5)世界と日本のエイズの現状について、(6)偏見と差別について、(7)児童労働とフェアトレードについてである。
AIDS/HIVに直面している人たちの生活が自分たちの生活にも関わっていることに気づき、自分に何ができるのか考え、行動する事の重要性を伝えることができた。

2020.4月 校内でプレゼン発表
生徒会執行部が行っている「エイズ啓発活動」を新入生対象にプレゼンした。生徒会中心の活動であるが、本校の生徒であれば誰でも啓発活動ができることが本来の姿である。新入生は本校の活動の柱を知り、AIDS/HIVについて理解し知識を深める機会になった。なお、例年は体育館で全校生徒に対して行う活動であるが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、1年生のみ各教室で行った。

2020.12月 エイズ啓発街頭活動
世界エイズデーの12/1(火)、松江市保健衛生課および国際ソロプチミスト松江の方々と一緒にJR松江駅前で啓発活動を行った。通りかかる方々に「エイズは治療できる病気です。もっとエイズのことを知りましょう」と声をかけながら、エイズ感染予防のメモ帳やレッドリボンを配布した。

※活動が大きく制約される1年であった。だが、これまで「出張」のみで行っていた活動を「オンライン」等で行えば遠方からの依頼にも対応可能であり、本校の活動をより広く知ってもらえるチャンスにもなる。これから様々な手法を模索していきたい。

来年度の活動計画

①市内小中高等学校へのAIDS啓発出張講座
:市内各校へ出張講座実施の案内文書を送付し、依頼があった学校へ出張する。

②市内公民館、成人向けのAIDS啓発出張講座
:市内公民館等へ出張講座実施の案内文書を送付し、依頼があったところへ出張する。またボランティアフェスティバルなどのイベントへ積極的に参加し、広く市民へ啓発活動を行う。

③国際協力体験プログラム参加(JICA中国主催)
:国際協力の大切さや開発途上国の現状を理解する。その中で開発途上国へのかかわり方を考えたり、日常生活の中でどう行動につなげるか考え、他者と協力して問題解決に挑む力を養う。

④世界エイズデーでの啓発活動
:AIDS予防の啓発カードやレッドリボンを製作。JR松江駅で各種団体と一緒に配布する。

⑤エイズ学習会
:松江保健所より講師に来校していただき、エイズの現状について学ぶ。