2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、「未来を拓く子ども」の育成を学校理念としている。今年度はユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち、「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を柱とした。他者と協調しながら自己の未来を切り拓く力を伸ばし、持続可能な社会の実現に向けて行動できる子を育成する。具体的には、銀杏プロジェクトに代表される環境教育、協同的探究学習等を保護者・地域と連携しながら行った。

① 銀杏プロジェクト

6年生を中心にした全校児童と、保護者・地域の方が協力して、14年間続いている活動。校地内や隣接する中学校に生えているイチョウの木から落ちる実を全校児童が拾い、保護者の方が実をむいてギンナンを取り出す。キャリア教育の一環として6年生が袋詰めをし、ギンナンの販売活動を行う。得た収益の一部をアジア教育友好協会を通じて寄付し、アジアの学校建設に役立てている。6年生は、銀杏プロジェクトをきっかけに地域環境についても調べ学習を行う。今年度は販売で得たお金を有効に使う方法について各学級が資料をもとにプレゼンテーションを行いそのアイデアを競った。  

 

② 米作り体験

学校に設置された田んぼを使って米作りを体験した。地域の農家の方の協力を得て、方法や技術を教えてもらうだけではなく、一つ一つの作業の意味や米作りに対する思いを学んだ。刈り取り後の稲わらを利用したリース作りも行い、体験的な活動を通して持続可能な社会について考えを深めることができた。

  

 

③ 大学生による環境学習

毎年、地域にある玉川大学のユネスコクラブに所属する大学生が出前授業を行ってくれる。今年度は海洋プラスチックについて、具体的な例をもとに考えさせることができた。児童は授業をもとに自分たちの身の回りの環境にも興味・関心をもち、環境改善のために「何ができるのか」を考えた。

来年度の活動計画

地域の自然豊かな環境とこれまでの取り組みの積み重ねをもとに、SDGsの視点を踏まえた体験活動を行う。環境教育について地域のボランティアを巻き込み、「実感する・行動につながる」協働的な学習をすすめていく。児童にとって身近なものさしを設定し、活動を通して、持続可能な社会の実現に近づいていることが実感できるように、活動の振り返りを丁寧に行っていく。