• まちだしりつみなみおおやしょうがっこう
  • 町田市立南大谷小学校

  • Machida Municipal Minamioya Elementary School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野登録なし

所在地 〒194-0031 東京都町田市南大谷811番地1
電話番号 042-725-2551
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加盟年 2022

2023年度活動報告

活動分野

環境, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、「未来を拓く子ども」の育成を学校理念としている。今年度はコロナによる制限も解除され、より広く・深く地域との連携を行った。ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち、「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を柱とした。他者と協調しながら自己の未来を切り拓く力を伸ばし、持続可能な社会の実現に向けて行動できる子を育成する。具体的には、銀杏プロジェクトに代表される環境教育、協同的探究学習等を保護者・地域と連携しながら行った。

① 銀杏プロジェクト

6年生を中心にした全校児童と、保護者・地域の方が協力して、15年間続いている活動。もとは独特のにおいのため校内で敬遠されていた銀杏を有効活用しようということでスタートした。校地内や隣接する中学校に生えているイチョウの木から落ちる実を全校児童が拾い、保護者の方が実をむいてギンナンを取り出す。キャリア教育の一環として6年生が袋詰めをし、ギンナンの販売活動を行っている。得た収益の一部をアジア教育友好協会を通じて寄付し、アジアの学校建設に役立てている。6年生は、この銀杏プロジェクトをきっかけに地域環境についても調べ学習を行っている。販売で得たお金を有効に使う方法についても各学級で話し合いを行う。「誰のために」「何のために」ということを考えることを通して、活動の価値を実感していく。

 

 

② 米作り体

学校に設置された田んぼを使って米作りを体験した。地域の農家の方の協力を得て、方法や技術を教えてもらうだけではなく、一つ一つの作業の意味や米作りに対する思いを学んだ。今年度は夏の気温が高く、例年よりも水の管理に難しさがあった。そのことが子供たちにとって作物を作る仕事を実感させることにつながった。刈り取り後の稲わらの活用方法についても学び、体験的な活動を通して持続可能な社会について考えを深めることができた。

③車いす体験

車いすに実際に乗ることで、今まで感じられなかった段差の怖さを実感することができた。そのあとに、車いすを押す側に回ったときには乗っている友人を気遣い、声を掛けながらゆっくりと押すことができた。怖さの実感によって小さな段差にも気が付くようになった。相手の気持ちを思いやる心情が育つのと同時に、普段の生活の中にある小さな段差にも目が向くようになり、だれもが快適に過ごせる社会を実現させようという思いを深めることができた。

来年度の活動計画

地域の自然豊かな環境とこれまでの取り組みの積み重ねをもとに、SDGsの視点を踏まえた体験活動を行う。環境教育について地域のボランティアを巻き込み、「実感する・行動につながる」協働的な学習をすすめていく。「いらないと思っていたものが役に立った」という経験を積み重ねると同時に、それを実感できる児童にとって身近なものさしを設定する。活動を通して、持続可能な社会の実現に近づいていることが実感できるように、活動の振り返りを丁寧に行っていく。

過去の活動報告