2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 世界遺産・地域の文化財等, 食育

当校では、シュタイナー教育のカリキュラムに基づき、「強い意志」「豊かな心」「明確な思考」の育成を目指している。成長段階に応じて、世界を広げていく学びにより、自分の内面も豊かにしていく。「自ら考え行動する人間」「人とともに喜びをもって生きる人間」に育つことを目指し、日々実践を重ねている。
具体的には、①自然環境に関わる学習、②国際理解に関する学習、③文化・伝統の継承に関わる活動を行った。
①自然環境に関わる学習
(ア)米作り(小学3年):
一年を通して取り組んだ米作りは、春に籾を蒔くことから始めた。田植え、稲刈りは7年生の力も借りて行った。収穫したお米でご飯を炊き、お味噌汁、校庭の梅で作った梅干しと梅ジュースを一緒にいただいた。
(イ)清流の源流を訪ねる研修旅行:
石灰岩を中心とした岩石、鉱物をめぐる旅として、四国山地の南西、高知県高岡郡津野町を訪ねた。雄大な四国カルスト、四万十川の清らかな源流、穏やかな里の棚田、幽谷の様相を見せる山など、美しい自然に包まれた4日間だった。
(ウ)北海道への修学旅行:
地元の方々との交流を深めながら農業やアイヌ文化等、北海道の文化について学んだ。農場では、地元の方に郷土料理を教えていただき、平取町二風谷では、アイヌ語を教わり、ムックリを作成した。アイヌ料理の素朴なおいしさは感動的だった。
②国際理解に関する学習
(ア)立命館アジア太平洋大学(APU)での異文化体験(高校1年):
大分県のAPUを訪問し、英語による国際学生との交流を通してアジア地域の文化に触れた。
(イ)ホノルル校、台湾基石校との国際交流(高校1.2.3年):
ホノルルのシュタイナー学校生徒及び台湾の基石シュタイナー学校からの生徒訪問を受け、お互いの文化、伝統芸能を発表しあい、交流を深めた。
③文化・伝統の継承に関わる活動
(ア)伝統行事「竹送り」への参加(小学4年):
自分たちの郷土の学びとして、長年続けられている伝統行事「竹送り」に参加し、地域の方々との交流を深めた。
(イ)鉄打ち実習(高校1年)、銅の鍛造実習(高校1年)、銀細工実習(高校2年):
伝統の技に触れる体験として、鉄を打ってナイフを作り、銅の器を鍛造し、銀のブローチを製作した。

来年度の活動計画

当校では日々の授業の中でESDの総合的学習を行っており、その内容はシュタイナー教育のカリキュラムに基づくため、基本的には毎年同様の実践が行なわれる。平成31年度の具体的な活動項目は以下の通り。
①自然環境に関わる学習
(ア)米作り(イ)研修旅行(ウ)修学旅行
②国際理解に関する学習
(ア)立命館アジア太平洋大学での異文化体験(イ)オーストラリア、台湾のシュタイナー学校との国際交流
③文化・伝統の継承に関わる活動
(ア)伝統行事「竹送り」への参加(イ)鉄打ち実習、銅の鍛造実習、銀細工実習