2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解

当校では、シュタイナー教育のカリキュラムに基づき、「強い意志」「豊かな心」「明確な思考」の育成を目指している。成長段階に応じて、世界を広げていく学びにより、自分の内面も豊かにしていく。「自ら考え行動する人間」「人とともに喜びをもって生きる人間」に育つことを目指し、日々実践を重ねている。
 具体的には、①自然環境に関わる学習、②国際理解に関する学習、③文化・伝統の継承に関わる活動を行った。
①自然環境に関わる学習
(ア)米作り(小学3年):
一年を通して取り組んだ米作りは、春に籾を蒔くことから始めた。田植え、稲刈りは7年生の力も借りて行った。収穫したお米でご飯を炊き、お味噌汁、校庭の梅で作った梅干しと梅ジュースを一緒にいただいた。
(イ)鉱物の循環を感じ、清流の源流を訪ねる研修旅行(小学6年):
研修旅行では、四国カルストを訪れ、鍾乳洞を探検したり、四万十川を源流点から河口までたどり、授業で学んだ鉱物の循環を肌で感じた。鉱物学の学びが深まるとともに、大いなる自然の力に感動する旅となった。
(ウ)西表島への修学旅行(中学2年):
「地球を感じる・人を感じる」をテーマに西表島で過ごした7日間。サバニとカヌーでたどり着いた砂浜で星を見ながら野宿。岩や滝やマングローブを越えて川を下ったり、降り注ぐ太陽と青い海に抱かれ、大きな地球の一部のように過ごした。
②国際理解に関する学習
(ア)立命館アジア太平洋大学(APU)での異文化体験(高校1年):
大分県のAPUを訪問し、英語による国際学生との交流を通してアジア地域の文化に触れた。
(イ)AUマウント・バーカー校、台湾磊川校・慈心校との国際交流(高校1.2.3年):
オーストラリア、台湾のシュタイナー学校の生徒訪問を受け、お互いの文化、伝統芸能を発表しあい、交流を深めた。
③文化・伝統の継承に関わる活動
(ア)伝統行事「竹送り」への参加(小学4年):
自分たちの郷土の学びとして、長年続けられている伝統行事「竹送り」に参加し、地域の方々との交流を深めた。
(イ)羊の毛刈り実習(小学3年):
 自然の恵みから自らを包む衣服を作成する知恵と技術を継承した。
(ウ)鉄打ち実習(中学2年)、銅の鍛造実習(高校1年)、銀細工実習(高校2年):
伝統の技に触れる体験として、鉄を打ってナイフを作り、銅の器を鍛造し、銀のブローチを製作した。

来年度の活動計画

当校では日々の授業の中でESDの総合的学習を行っており、その内容はシュタイナー教育のカリキュラムに基づくため、基本的には毎年同様の実践が行なわれる。平成31年度の具体的な活動項目は以下の通り。
①自然環境に関わる学習
(ア)米作り(イ)研修旅行(ウ)修学旅行
②国際理解に関する学習
(ア)立命館アジア太平洋大学での異文化体験(イ)オーストラリア、台湾のシュタイナー学校との国際交流
③文化・伝統の継承に関わる活動
(ア)伝統行事「竹送り」への参加(イ)羊の毛刈り実習(ウ)鉄打ち実習、銅の鍛造実習、銀細工実習