2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は、今年度、重点目標『「一歩前へ!」「あったか言葉で心をつなぐ」光陽っ子』を掲げ、「意欲的・主体的に取り組む姿」、「自分の思いや考えを工夫して伝える姿」、「学習課題に対して、仲間と共により深く、発展的に学んでいく姿」を目指した。また、ESDで重点的に育成する力を、「(1)批判的に考える力」「(2)未来像を予測して計画を立てる力」「(3)多面的・総合的に考える力」「(4)コミュニケーションを行う力」「(5)他者と協力する力」「(6)つながりを尊重する力」「(7)進んで参加する力」の7つの力の育成として捉え、授業等の様々な教育活動の中で意識的に関連付けてその育成に取り組んだ。

コロナ禍の中、制約の多い活動ではあったが、総合的な学習の時間、生活科、縦割り活動を柱に体験的な活動に取り組んだ。

① 「共生・自然愛護」に係わる学習
・第1学年生活科の学習では、学校周辺を探検したり、近くの公園に遊びに行ったりしながら、花や木、昆虫等の自然に親しんだ。
・第2学年生活科では、光陽校区を探検し、町のよさや校区の素敵な人を見付ける学習を行った。また、育てたい野菜を育て、世話をして、野菜の収穫をした。

② 「地域」に係わる学習
・第3学年総合的な学習の時間では、「光陽校区と光陽小学校のすてき」について調べた。光陽小学校の創設に関わる人々の話を聞いたり、光陽校区の発展に尽くしてきた人の話を聞いたりし、多くの人が地域のために働き、尽力していることを知った。地域の人々の願いや伝統を受け継いで、学校や光陽校区のために自分ができることを考えた。学習発表会では、劇「おめでとう 20才の光陽小学校 つなげよう 未来へ!」で、地域の方々の熱い思いや未来の光陽小学校を応援する気持ちを表現した。
・縦割り班活動の一環として「光陽ウォークラリー」に取り組んだ。PTAや地域の方にも協力を呼びかけ、ポイントでの活動に参加していただいた。地域を巡り、人々とかかわる活動を通して、校区への関心を高めた。

③ 「環境」に係わる学習
・第4学年総合的な学習の時間では、「未来へつなごう わたしたちの環境 SDGs『目標11:住み続けられるまちづくりを』」の学習に取り組んだ。身近な環境に目を向け、今と昔とを比較したり、実際に自然環境の様子を調べたりして、よりよい環境を未来につなげていくために必要なことを考えた。環境を守る取組について仲間と相談して決めたり、取組を振り返って整理したりして、今できることを無理なく続けていこうとする意識が高まり、多くの子供たちが環境保全活動に取り組んだ。

④ 「持続可能な生産と消費」に係わる学習
・第5学年総合的な学習の時間では、「食品ロスからSDGsを考える~食品ロスゼロプロジェクト~ SDGs『目標12:つくる責任 つかう責任』」の学習に取り組んだ。「とやま食品ロスゼロ作戦」の中心となっている富山県農林水産部農産食品課の方をゲストティーチャーとして迎え、導入時には「食品ロスの問題をなぜ解決しなければならないのか」などを説明してもらい、終末には子供たちが自分たちにできることとして取り組んだ「食品ロスゼロプロジェクト」の報告を聞いてもらう機会を設けた。子供たちは、食品ロスの問題を学校、家庭、地域等の身近な社会で解決していけるようにするための方策を考え、提案、発信することに取り組んだ。これらの学習を通して、子供たちは未来の暮らしにつなげる活動や考え方を学ぶことができ、多面的、総合的に考える力を高めた。

⑤ 多様性を認め合い、関わり合いを重視する縦割り活動
・児童会スローガン『一歩前へ なんでもチャレンジ あったか言葉で 笑顔輝く 光陽っ子』のもと、1年生から6年生までの縦割り班をつくり、集会活動、縦割り遊び等、1年間定期的に縦割り活動を企画・実施した。異学年との関わりを通して、つながりを深め、他人を思いやる心を育んだ。また、6年生は縦割り活動のリーダーとして、仲がよい縦割り班を目指し、遊びを考えたり、下級生との関わり方を見直したりする中で、進んで他者と関わり、課題を解決する力を伸ばした。

来年度の活動計画

・学校目標「みんな生き生き輝いて夢と希望にまっしぐら」のもと、重点目標を掲げ、「意欲的・主体的に取り組む姿」、「自分の思いや考えを工夫して伝える姿」、「学習課題に対して、仲間と共により深く、発展的に学んでいく姿」を目指す。