2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 食育

当校は,「コミュニケーション力を高め,自らの生き方を考える子どもの育成」を学校理念として,ESDを「居場所があり,自分らしさが発揮できる楽しい学校づくり」と捉え,ESDの実践を通してコミュニケーション能力・生きる力の育成を目標とした。

具体的には,環境教育,食育,地域の伝統文化を柱に,①EM菌培養作業に係わる活動,②食育に係わる教育,③地域の伝統文化に係わる学習を行った。

① EM菌培養作業に係わる活動

学習ボランティア「EMまどかクラブ」の皆さんに来ていただき,3・4年生によるEM菌培養作業を行った。この作業は,今年で8年目を迎える。EM菌を培養する目的は汚れたプールに入れることで,プール清掃作業が格段にやりやすくなり,また洗剤を一切使わないので環境保護にも役だっている。米ぬかを溶かしたお湯にEM菌を入れ培養を行った。その量は,ポリタンク15個分,ペットボトル30本ほどになった。子どもたちは,これを3週間温かい窓際に置き,毎朝,ふたを取ってはガス抜きをする培養作業を率先して行った。培養作業を通して環境保全について考える時間を持つことができたのが成果であった。

② 食育に係わる教育

1年「野菜を食べよう」(1年教室)

3年「おやつの取り方を考えよう」(3年教室)

毎年,栄養教諭から食べ物についての指導を受けている。この学習を通して,いろいろな食べ物をバランス良く食べることの大切さに気付くことができた。指導後は,給食や家での食事のときに,好き嫌いせずに食べることや,できるだけ残さずに食べることに気を付ける児童が増えた。おやつの食べ方やおやつの量についても考えることができて,とてもよい学習となった。1月には,6年が同様に食に関する指導を受ける予定になっている。

③ 地域の伝統文化に係わる学習

毎年,地域の方々が集って「越河地区文化祭」が越河小学校体育館で2日間にわたって開催されている。フロアには生け花や書道,工芸品など時間をかけて制作された地域の方々の力作が会場いっぱいに展示された。会場には,全校児童の絵画や工作といった作品も展示された。また,ステージ発表では,学習発表会で披露した「ぶち合わせ太鼓」「南中ソーラン」を地域の方にも見ていただこうと5年生の児童が参加し,勇壮な響きを体育館中にとどろかせた。子どもたちの演技を地域の方々はとても楽しみにしており,終了後には大きな拍手をいただいた。子どもたちにとっても,地域の方々を笑顔にしようと意欲的に取り組む姿が見られた。

来年度の活動計画

今年度と同じように主に3つの活動を中心に計画している。

○EM菌培養作業に係わる活動 

4月中旬,地域の学習ボランティアの協力でEM菌培養作業を行う。

参加児童は,3,4年生とする。

○食育に係わる教育

市の栄養教諭を講師に,食育についての学習を行う。

対象学年は,1年生,3年生とする。

○地域の伝統文化に係わる学習

11月に公民館主催で行われる地域の文化祭に出演,出品する。

出演は,5年生。絵画,工作等の作品は,全学年が出品する。