2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権

本校は境界をまたぐ「越境人」の育成を目指しており、多文化共生、人権と平和、自由と創造の3つを教育理念に掲げている。また、持続可能な社会の実現のために、環境、人権、平和などの諸課題をホリスティックな視点から考え、解決するためのESDを推進した。
具体的には、本校では、通常の授業に加え、社会科の授業を中心に「多文化共生論」、「在日コリアン史」、「時事討論」などの独自の授業を展開している。「多文化共生論」では、「文化とは何か」という大きなテーマから、環境問題、貧困問題、マイノリティー問題などを扱い、今日においての「共生」について学んでいる。「在日コリアン史」では、在日の歴史にとどまらず、日本とコリアの関わりを丁寧に学んでいる。それによって、各自おかれた場所や状況から課題を見つけて、解決方法について考えを深めていく授業である。「時事討論」では、世界のタイムリーなテーマを扱い、世界とのつながりを積極的に見つけている。
授業だけにはとどまらず、体験学習や海外研修、ボランティア活動にも積極的に取り組んだ。体験学習では、地域の学校との交流を通し、生徒が主体となり、文字を教えたり、コリアの文化、遊びを伝えたりしていくうちに、身に着けたコリア語や文化に対する自信もつく。「学んで、理解して、教える」という過程を通して、言語学習の楽しさを覚え、様々な場面での活躍にもつなげている。
本校のボランティア活動は、①生徒たちが自主的に企画し実施するボランティア活動の他、②外部団体との協働によるボランティア活動、③地域交流の意味合いが強いボランティア活動の3つに大別され、ボランティア活動が幅広く根付いている。例えば、①では学生会役員を中心に毎週地域清掃を実施しており、地域の方々との繋がりが深まった。また③では、箕面市国際交流協会主催の多民族フェスティバルにおいて韓国伝統遊びである「ユンノリ」で遊べるブースを出店し、本部ボランティアとして外国人のお客様のために通訳のお手伝いもした。

来年度の活動計画

今まで実践してきた活動(授業、体験学習、海外研修、ボランティア活動など)は継続して実施していく。本校は、積極的にESDの実践を行えているのにも関わらず、それを上手に情報発信することができていない。来年度は情報を外部に発信していくことにも挑戦したい。また、是非、研修会に参加し、知識を深めていきたい。