2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, 食育, その他の関連分野

 本校では「探求と創造 人間力の駒沢中」を学校理念として、ESDを人間教育と捉え、ESDの実践を通して「人や社会・自然とかかわり、行動する力」の育成を目標とし、SDGsとNIEを連動させた取り組みを推進している。
具体的には、国際理解教育、伝統文化、人権教育、環境教育、防災教育、キャリア教育にかかわる学習を行った。

1.国際理解教育
 本校には、英語部があり、授業では出来ない英語の活動を通して、英語の力をつけることを目的として、活動を行っている。そこでは、日常会話やALTを交えての会話、物語を読んだり、映画を通して英語に触れている。その成果として、英語スピーチ大会にも参加している。

2.伝統文化・食育・世界遺産
 世田谷区独自の教科「日本語」に関連して、日本の食文化・伝統文化について改めて考えました。また、第1学年では、河口湖移動教室に向けた事前学習・現地学習・事後学習により、世界遺産・富士山の学習を行いました。

3.人権教育
 本校の研究テーマに「人権教育」を取り上げ、いわゆるLGBTに関する授業、障がい理解授業など、人権尊重教育を推進しました。生徒たちは生きることや多様性について学び、人権について深く考えました。また、本校には、難聴通級指導学級があり、通常学級の生徒に対して、難聴理解授業や手話部の活動などを通して、聴覚障害に対する理解啓発を図っている。

4.環境教育
 本校にある緑地「タンチ山」にビオトープを整備し、理科の実習などを行うとともに、近隣の保育園児や区内のウオーキングクラブが散策に来るなど、生徒や地域の方々がいつでも自然に触れることができるようにしています。JRC部を中心に年2回、ビオトープの環境調査や補修作業を行っています。JRC部は他にも、地域の方と協働して校内の緑化活動にも取り組んでいます。また、第3学年では、理科の「力とエネルギー」や「化学変化とイオン」の学習と関連付けて、再生可能エネルギー等次世代エネルギーについて学び考えました。

ビオトープの整備

5.防災教育
 全校生徒と保護者、地域の方々や消防署が参加する地域総合防災訓練を行いました。
この訓練を通して、生徒は自分たちの住む地域の防災に関する準備の実態を理解し、地域防災の意義について考え、防災に対する意識を高めることができました。避難所運営訓練では、避難所の設置や運営に関する知識を深めました。地域の方々と協力して主体的に活動する場面を設定することで、地域の中で生活していることを自覚し、地域を大切にする心を育むことができました。
 また、探究学習のプロセスを通して、問いをもち自ら課題を設定してよりよく解決していくために、カリキュラム・マネジメントを重視した「総合的な学習の時間」に系統的に取り組んでおり、教科(理科、社会)の授業においても、防災教育に取り組んでいます。

総合防災訓練 消化器訓練

6.その他関連分野(キャリア教育)
 キャリア学習ではキャリア・パスポートを活用し、生徒たちが将来について学び、キャリアデザイン考えることができました。また、NIEやSDGsの学習を通して持続可能な社会の実現を目指して、自分たちがどのようなキャリアを進むのかを考えることができました。

NIEタイム

来年度の活動計画

Ⅰ 防災教育 1 地域総合防災訓練(9月)
       2 カリキュラム・マネジメントによる授業(2学期)
Ⅱ 人権教育 1 障害理解教育(12月人権週間・障害者週間で実施)
       2 難聴理解授業(4月、第1学年)
       3 手話部(通年)
       4 LGBTを題材とした授業(12月、教科や道徳)
       5 デートDV、性教育(3月)
Ⅲ 国際理解教育 1 英語部(通年)
Ⅳ 環境教育 1 ビオトープの活用(通年)
       2 校内緑化(地域とJRC部、5月、11月、12月)
       3 落ち葉掃き等の地域清掃ボランティア(11月)
Ⅴ 伝統文化・食育・世界遺産
   1 教科「日本語」 日本文化領域の学習(全学年)
   2 移動教室(1年) 富士山 10月末
   3 校外学習(1年) 横浜の歴史と文化 3月
   4 校外学習(2年) 江戸東京の歴史 3月
   5 修学旅行(3年) 京都・奈良の文化・歴史と世界遺産
Ⅵ その他関連分野(キャリア教育)
   1 キャリア・パスポートの活用 全学年、各学期始・末
   2 NIEタイム 全学年、1学期、2学期に各1回