2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 貧困, エコパーク, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

当校は、「世界に目を開く女性」を学校理念(※もしくは活動テーマ)として、

ESDを「世界の平和・協調の根幹」と捉え、ESDの実践を通しての力の育成を目標とした。

具体的には、国際理解、平和学習、ジェンダー学習を柱に、①国際理解に係わる活動、②ジェンダーに係わる教育、③平和に係わる学習、④環境・自然に係わる学習、⑤世界遺産・無形文化遺産に係わる学習、⑥模擬国連に係わる学習を行った。

① 国際理解に係わる活動 SDG1,2,3

中学1年では、ユニセフ出前授業を実施する。本校では初めてのユネスコスクールでの学習である。世界の現状とともにユニセフの活動内容を知る機会となっている。振り返りには、世界の現状への驚きと共にユニセフの活動の重要性を認識した様子が伺える。募金も実施した。

中学3年ではユニクロの「届けよう、服のチカラ」に参加し、文化祭で古着回収活動に参加した。活動に当たって、出前授業で難民の現状やUNHCRについての理解を深めた。募金も実施した。

高校2年ではJICA出前授業を実施する。本校OGのJICA職員と、元青年海外協力隊員の2名で、国際協力の実際を学ぶ。

② ジェンダーに係わる教育 SDG4,5

高校1年では、「世界一大きな授業」に参加し、世界の教育の現状や女子の置かれた立場についてアクティブラーニング型の授業を生徒が行った。また、プランインターナショナルジャパンの講演で、「Because I Am A Girl」活動について学んだ。生徒は世界における女子の差別的な状況に驚きを隠せず、自分にも出来ることは何かを探した。

③ 平和に係わる学習 SDG16

中学2年では、ホロコースト教育資料センターの講演を実施した。事前に『アンネの日記』を読了しており、アンネ以外の女の子の人生についても学んだ。なぜホロコーストは起こったのか、どうすれば良いのかについて学んだ。

④ 環境・自然に係わる学習 SDG6,12

中学3年の希望者を中心に、ウォーターエイドジャパンのご協力のもと、「ハンディポッド」の制作を行った。高校2年の希望者を中心に、テラサイクルのご協力のもと、歯ブラシ回収を行った。またバイブルガーデンとして、聖書にちなむ植物を育てる活動もはじまりつつある。

⑤ 世界遺産・無形文化遺産に係わる学習

中学2年では、宝生流能楽師たちによる能楽ワークショップを実施した。

伝統文化に触れる貴重な機会となった。

中学2年では、修学旅行事前学習として世界遺産に関する授業を実施した。単に日本の遺産という視点ではなく、世界から見た遺産という視座を持つことができた。特に中2では世界遺産検定主任研究員によるレクチャーも実施した。世界遺産検定も準会場として実施した。

⑥ 模擬国連に係わる学習

本年も全日本高校生模擬国連に代表を出すことができた。また、模擬国連の練習会にも参加し、他国代表(他校)との交渉を通じて国連の役割、難しさを実感することができた。

来年度の活動計画

基本的には平成31年度と同様である。
環境・自然に関する取り組みが不十分であったが、南アルプスユネスコエコパークについての学習を実施したい。