2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権

本校は、「自学・誠実・友愛」を校訓に掲げ、重点目標の一つである「地域に根ざした開かれた学校づくり」を、ESDの理念に共通していると捉え、ESDの実践を通して地域発展に貢献し、地球の未来を考え行動する力の育成を目標とした。
具体的には、地域、自分の生き方、地球の未来を柱に、①地域に係わる活動、②職業に係わる教育、③防災に係わる学習、④平和に係わる学習を行う予定で準備等をしていたが、新型コロナウィルス感染予防の観点から内容縮小や中止をせざるを得ないものもあった。
① 地域に係わる活動
例年、地域の方々(公民館で講座を持たれている)をお招きして、生け花、茶道、箏、水墨画、絵手紙、押し花、フラダンスなどを体験してきたが、講師の方がご高齢なこと等を考慮して中止とした。地域に感謝の気持ちを表す意味をこめて、自分が住んでいる町内の公園などの清掃奉仕活動についても本年度は中止とした。
② 職業に係わる教育
留学経験のある大学生を招き、これから進路を選択していくうえでの経験に基づいたアドバイスを聞いた。いろいろな世界を見てきて感じたこと考えたことなどを含めて少人数のグループで講話にしてもらい、中学生に興味深い話を聴くことができた。外部講師による「働くとは」をテーマにした講話を聞いたり、実演を見たり体験したりして、進学や就職に向けての心構えを作った。いろいろな体験を聴き、質問する中で将来、また、現在、ESDの視点で自分は何ができるかを考えた。
③ 防災に係わる学習
災害の恐ろしさについて資料やDVDから学習し、避難グッズ、避難後の生活避難所体験(非常食の試食、段ボール製簡易トイレ、新聞紙を材料にした食器・スリッパの制作)について知った。各自学んだことの中からテーマを決めて防災についてまとめ、校内で内容の共有をした。
④ 平和(国際理解)に係わる学習
原爆の語り部さんを中学校へお招きし、平和講話を聞いた。事前に戦争の歴史、岡山空襲や広島の原爆等を学習し、平和について真剣に考えた。

来年度の活動計画

将来、新型コロナウィルスの動向がどのように推移するかにもよるが、基本的には、本年度の活動を継続していきたいと考えている。
防災学習については、近隣の保育園や小学校と合同の避難訓練を実施出来たらと考えている。津波発生時、生徒が園児の手を引いたり、抱いたりして高所へ避難する訓練を行いたいと考えている。また、公民館や市の災害対策室と連携して、中学生が避難所のボランティアリーダーとして活動できるレベルまで、意識や技能を高めていきたい。
平和学習については、国際理解をより深め、戦争と平和について考える一つのきっかけにし、考えを深めるだけでなく、それを行動に移せるようにしていきたい。