2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 平和, 人権

本校は、「自学・誠実・友愛」を校訓に掲げ、重点目標の一つである「地域に根ざした開かれた学校づくり」を、ESDの理念に共通していると捉え、ESDの実践を通して地域発展に貢献し、地球の未来を考え行動する力の育成を目標とした。

具体的には、地域、自分の生き方、地球の未来を柱に、①地域に関わる活動、②職業に関わる教育、③防災に関わる学習、④平和に関わる学習を行う予定で準備等をしていたが、新型コロナウイルス感染予防の観点から内容縮小や中止をせざるを得ないものもあった。

  • 地域に係わる活動

例年、地域の方々(公民館で講座を持たれている)を招いて、生け花、茶道、箏、水墨画、絵手紙、押し花、フラダンスなどを体験してきたが、新型コロナウイルス感染防止、講師の方が高齢なこと等を考慮して本年度は中止とした。地域に感謝の気持ちを表す意味をこめて、自分が住んでいる町内の公園などの清掃奉仕活動についても本年度は中止とした。

  • 職業に係わる教育

現在働かれている職業人を招き、これから進路を選択していくうえで、招待した職業人の経験に基づいたアドバイスを聞く予定にしている。また、外部講師による「働くとは」をテーマにした講話を聞く予定にしている。いろいろな体験を聴き、質問する中で将来、及び、現在ESDの視点で自分は何ができるかを考えていく予定だが、感染状況をみながら行う予定だ。

  • 防災に係わる学習

災害の恐ろしさについて資料やDVDを活用し、避難グッズ、避難後の生活、避難所体験(非常食の試食、段ボール製簡易トイレ、新聞紙を材料にした食器・スリッパの制作)について学習した。また、自衛隊の方を招いて緊急時の対応を講演していただき、実践して学んだ。各自学んだことの中からテーマを決めて防災についてまとめ、校内で学習内容の共有をした。

  • 平和(国際理解)に係わる学習

原爆の語り部の方を中学校へお招きし、平和講話を聞いく予定にしている。事前に戦争の歴史、岡山空襲や広島の原爆等を学習し、平和について真剣に考えた。語り部の方の体調や、感染状況をみながら行う予定にしている。

来年度の活動計画

将来、新型コロナウイルスの動向がどのように推移するかにもよるが、基本的には、本年度の活動を継続していきたいと考えている。

防災学習については、近隣の保育園や小学校と合同の避難訓練を実施できたらと考えている。津波発生時、生徒が園児の手を引いたり、抱いたりして高所へ避難する訓練を行いたいと考えている。また、公民館や市の災害対策室と連携して、中学生が避難所のボランティアリーダーとして活動できるレベルまで意識や技能を高めていきたい。

平和学習については、現在の国際理解をより深め、今後の時代の戦争と平和について考える一つのきっかけにしたい。学校での調べ学習や話し合い活動等で考えを深めるだけでなくそれを実際の行動に移せるようにしていきたい。