2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

本校は、ユネスコスクールが重点的に取り組む3分野の中でも「②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」「③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」を中心に取り組みを行った。

・②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル

6年総合的な学習の時間および国語科の授業で、「SDGs目標をもとに世界の課題解決のために自分ができることを提案しよう」という学習課題のもと調べ学習を行った。子どもたち一人一人が興味を持ったSDGs目標について、世界の現状と課題、解決に向けて自分にできることを提案書にまとめた。

また、その中から、エネルギーについての課題と食品ロスについて興味を持った子どもたちを中心に、全校で節電と食品ロス削減のための取組を行った。節電については、「節電WEEK」として移動教室時の消灯や使っていないコンセントを抜くことなどを1週間呼びかけた。食品ロス削減については、全クラスの給食の残量を子どもたちの手で計り、全校に知らせた。その結果、電力使用量や食品ロスの量に変化があっただけではなく、学校全体のSDGs目標への意識が高まった。6年生が自ら動いて呼びかけた取り組みであったため、児童にとっても教職員にとってもSDGs目標について考える良い機会となったと感じている。

・③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

3年生「小立野のひみつを調べよう」、4年生「金沢に古くから伝わるもの」、5年生「金沢の自然環境」という学習課題のもと、小立野の町や金沢市の文化についての調べ学習を行った。それぞれの学習で、自分たちの暮らす地域の良さを再発見することができた。

そして、6年生では、「日本とつながりのある国々について調べよう」という学習課題を設定した。貿易や文化など、日本とつながりの深い国について調べ、壁新聞にまとめることで、外国の文化や日本との違いについて理解を深めることができた。外国について理解を深めた上で、3学期には「金沢の魅力を世界に発信しよう」として、3~6年生で学習した金沢の魅力を世界に発信する学習を行う予定である。

来年度の活動計画

3~6年総合的な学習の時間において、ユネスコスクールが重点的に取り組む3分野に関連する活動を行っていく。特に、「金沢ふるさと学習」として、自分たちが住む地域や金沢について知り、愛着を持てるような学習内容を段階的に設定する。3年生では、小立野地区の特徴や文化について、4年生では金沢の偉人や文化、歴史について、5年生では金沢の自然について学習する。そして、6年生ではそれらの学習してきたことを生かして、金沢の魅力や誇りを世界に発信する学習を行う。

また、他国の文化などに理解を深めるための学習も行う。6年生総合的な学習の時間において、世界各国の文化や特徴について調べる学習を行う。その上で、世界の抱える課題に目を向け、世界の人々のために自分にできることを探したり、協力しようとしたりする態度を養いたい。

各学年や学習に応じて、相手意識を持てるようなゴールを設定し、児童が主体的に学習に向かえるようにしていく。そのために、ゲストティーチャーとして地域で活躍する伝統工芸の職人や、国際交流員を招くなどの手立てをとっていきたい。