2018年度活動報告
本年度の活動内容
平和, 人権
本校は、清見町まちづくり協議会・清見保育園・清見小学校と協働し、「地域・家庭・学校がひとつになって『真に強い子』を育てる わがふるさと清見」を活動テーマとして、ESDを人権教育の充実と捉え、ESDの実践を通して「自他の良さを認め合い、誰に対してもやさしくできる清見の子」の育成を目標とした。
具体的には、清見小学校と協働した学習部会・仲間部会、さらに地域と連携した地域部会の活動を柱に、①教科や道徳の時間における人権教育の推進、②特別活動における人権教育の推進、③地域社会における人権教育の推進 に取り組んでいる。
① 教科や道徳の時間における人権教育
教科指導では、「認識力」「自己啓発力」「行動力」のつけたい3つの力について、本時にはどのような学習活動を通してどの力を身けるのかを明確にした授業を行っている。また、17の人権課題についての認識を深めるために、教科や道徳の中で的確に取り上げるようにしている。
道徳の指導では、「モラルジレンマ」の手法を積極的に取り入れ、生徒が根拠を明らかにして考え、自分の考えをきちんと仲間に伝える力をつける指導を行っている。今年度は、親子で考える道徳授業にも挑戦した。
② 特別活動における人権教育
清見中学校には、「生徒会人権宣言」がある。この人権宣言を核として、生徒がお互いの人権を尊重し、お互いが気持ちよく生活できる学校づくりに取り組んでいる。今年度は人権宣言の見直しを行った。
また、特別活動や総合的な学習の時間において、様々な人権課題についての学習を行っている。全校では、市内ALTと交流し、世界の人権問題について学ぶ機会を設けた。1年生は福祉施設を訪問し、入所者との交流も行った。2年生では、東日本大震災に起因する人権問題やLGBTの問題を学習した。3年生は修学旅行で大阪の人権教育を啓発する施設での学習を行った。
③ 地域社会における人権教育
地域の方が中心となって、「地域の大人の人権意識を啓発する活動」「地域の大人が子どもの安心安全を守る活動」に取り組んでいる。人権教育推進委員会では町民アンケートをもとに協議を重ね、11月に「人権尊重のまち宣言(清見町人権宣言)」を策定した。また、人権教育特別講師として、日本舞踊家の花柳琴臣氏を招き、保小中児童生徒を対象に、礼儀作法や共生の舞などの指導を受けた。啓発活動としては、PTA総会の折に保護者を対象として地域部会長から講話を行った。また、小中学校の人権教育の取組を紹介するなどした「人権だより」を発行した。安心安全活動では、スクールサポーターによる児童生徒の登校の見守りや清見っ子安全サポーターによる下校の見届けを行っている。また、各地区で作成した通学路危険個所マップを生かして図上訓練を行うなど、児童生徒に安全に登下校する意識を育てている。
来年度の活動計画
〔清見町人権教育推進委員会〕
○「人権教育公表会」にかわる人権集会を開催し、地域ぐるみの人権教育を進める。
〔学習部会〕
・17の人権課題の一つ一つについて知り、考え、行動する力の育成
・「考えを持ち切る」「思いを伝え切る」生徒の育成
〔仲間部会〕
・地域の小学生・中学生・大人が一緒に思いを伝え合う集会の開催
〔地域部会〕
・安心安全活動の継続
・「清見町人権だより」の発行