2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

① 日本に滞在する外国人との交流に係わる活動
「JICA研修員との交流会」では、一年生が幾つかのグループに分かれ、日本の伝統的な文化(書道・折り紙・剣道・けん玉等)をJICA研修員に伝えていく活動を行った。この活動を通し、外国人とのコミュニケーション力や異文化の立場に立って考える力や行動力を育成することができた。
② 外国の文化を知る活動
 文化発表会に、福岡県国際交流協会より講師を招聘して、外国の文化に触れる活動を行った。生徒は他国の文化や風物等に親しみながら、異文化を理解する態度を身に付けると同時に、国境を越えた様々な課題について学んだ。

③ 国際貢献に係る活動
 ユニクロの「服のチカラ・プロジェクト」の活動に取り組んだ。まず全校生徒を対象に、ユニクロの社員による出張授業を受けた。生徒は貧困や難民問題等についての知識を身に付けると同時に、本プロジェクトへの活動意欲を高めることができた。その後、実行委員会メンバーを中心に、①ポスター・回収箱・協力依頼文等の制作、②全校集会・体育大会・文化祭等における協力の訴え、③関係機関(市民センター・小学校・幼稚園)への協力依頼や回収作業、④回収した衣服の整理発送等を行った。生徒達は、この取組を通して「一人の小さな力を結集することで、世界の平和や福祉に積極的に貢献できる」ことを学ぶことができた。

④ 販売体験活動や農業体験活動
 一年生生徒は、本校校区内にある旦過市場にて販売体験を行った。日頃は消極的な生徒がお客さんに一生懸命声をかけていたり、外国からの観光客に一生懸命英語で接客したりする姿が見られるなど、体験を通じて、将来の職業生活を学ぶ良い機会になっていた。また、二年生は大分県で農業体験活動を実施した。農作物の生産過程を体感することを通し、農業に従事する人々の意識や苦労などを知ると同時に、現代社会で縮小し続ける第一次産業の実態と将来に向けた課題を考えていく良い機会になった。

来年度の活動計画

 平成31年度の活動としては、本年度の活動実績を基盤としながら、以下の四つの活動を柱に内容を深化・充実させていく予定である。

1、日本に滞在する外国人との交流に係わる活動
 「JICA研修員との交流会」で、日本の伝統的な文化を外国人研修員に伝える活動を通して、異文化の視点で考える力や行動力を育成する。

2、外国の文化を知る活動
 文化発表で、福岡県国際交流協会の講師による講演を行う。外国の文化や社会について広く深く学ぶことで、異文化を受け入れる態度を養う。また貧困や環境など世界レベルの様々な課題について知り、積極的に解決しようとする態度を養う。

3、国際貢献に係る活動
 ユニクロの「服のチカラ・プロジェクト」の活動を継続する。活動を通し、貧困や難民問題等の知識を身に付けると同時に、他と協力して、世界の平和や福祉に積極的に貢献しようとする積極的な態度を養う。

4、社会体験を通し、人類の課題を知り解決しようとする態度を養う
 職場体験や農業体験等の体験活動を通し、職業に従事する人々の意識や苦労などを知ると同時に、現代社会における生産や消費の実態や課題について考えていく。また、地域清掃などの活動を取り入れ、環境問題について関心を持ち、自らの生活を見直していく態度を養う。