2022年度活動報告

本年度の活動内容

「ふるさと新城のよさを知り，未来へつなごう」を活動テーマとして，多面的・多角的・総合的に考える力や他者と協力する力を育むために，ふるさとをとりまく環境や古くから伝わる文化，防災等について地域の人々と関わりながら探求学習を進めた。

具体的には，学校行事，生活科，総合的な学習の時間を柱に，①地域に関わる学習，②環境に関わる学習，③防災に関わる学習，④福祉に関わる学習を実施した。

①地域に関わる学習

地域に住む新城打囃子保存会の代表　小野寺克己さんを講師に迎え，１回目は新城打囃子に関する歴史や，曲の由来などについて講義を受けた。２回目は実技指導を受け，篠笛，小太鼓，大太鼓のそれぞれの楽器の演奏の仕方を学んだ。小野寺さんから新城打囃子の歴史や演奏を学習発表会で下学年や保護者の方に披露することを目標とし，伝統を受け継ぐことの大切さを学ぶことができた。

②環境に係わる学習

総合的な学習の時間に実施。４年生では地域を流れる大川について，「第４０回　全国豊かな海づくり大会」が宮城県で開催されるにあたって，県や市，また，気仙沼大川漁協同組合と連携のもとに気仙沼大川での放流体験を行った。この大会では，魚の放流体験だけでなく，魚に触れたり，実食したりする体験や，魚の生態や海の環境を守ることの大切さなどの講話などを聞くことで，川や海の恵みを守っていくことの大切さ体験を通して学ぶことができ，貴重な体験となった。その体験を基に調査活動を通して，森と海とのつながりや微生物の働きについて知り，大川の豊かさや自分たちとの関わりに気付くことで，川や海を大切にするためにできることを考えさせた。また，６年生では，間伐材を利用したバイオマス発電施設の見学を通して，環境に配慮した気仙沼の産業について考えさせた。

③防災に係わる学習

３年生以上が総合的な学習の時間に防災について学習した。地震・津波を中心とした地域防災，家庭でできる防災，様々な自然災害，気仙沼の復興やこれからの街づくりなど学年の発達段階に応じた系統性のある防災学習を行い，主体的に課題解決に向けた取組を行ったり，自分たちができることを考えたりすることで児童の防災意識を高めた。

④福祉に係わる学習

高学年の総合的な学習の時間に体の不自由な人や高齢者の暮らしなど福祉に関わる学習を行った。キャップハンディ体験などを通して福祉に関する理解や関心を高め，相手の立場に立って行動したり，互いに支え合って生活したりしようとする意欲・態度を育んできた。

来年度の活動計画

１年生

・がっこう　だいすき（地域）　　…生活科，学校探検

・たのしいあき　いっぱい（地域）…生活科，校庭や身近な公園探検

２年生

・どきどきわくわくまちたんけん，もっとなかよしまちたんけん（地域）

…生活科，学校周辺での公民館や給食センターなどの町探検

３年生

・地域のよさを調べよう（地域）…総合的な学習の時間，地域の名人（りんご園）訪問

・防災について考えよう（防災）…タウンウォッチング，防災マップ作り

４年生

・さぐろう大川のめぐみ（地域）…総合的な学習の時間，大川の水質や水生生物の調査，イワナ・ヤマメの放流体験

・家庭での防災を考えよう（防災）…総合的な学習の時間，家庭での備えの学習や家族防災会議

５年生

・守るぞ伝統を（地域）…総合的な学習の時間，新城打囃子

・手をつなごう（福祉）…総合的な学習の時間，キャップハンディ体験，ボッチャ体験

６年生

・未来の気仙沼を描こう（地域）（防災）

…総合的な学習の時間，気仙沼市の産業・観光の学習，気仙沼市の防災・復興の学習

・手をつなごう～高齢者のくらし～…調べ学習，キャップハンディ体験