2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 減災・防災

本校のESDは,総合的な学習の時間を通して,(1)自らの課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育てる。(2)学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探求活動に主体的,創造的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考える事ができるようにする。をねらいとしている。

学習活動を進める上で、①「安心・安全」②「福祉」③「志」の三つをテーマに掲げ,「環境教育」「ふるさと教育」「人権教育」「福祉教育」「志教育」等々の関連を図りながら,持続可能な社会づくりの為の担い手として,資質・能力及び態度を育てることを目標にしている。具体的には,①調べ・検証活動を通して,災害から身を守り,安心安全な町づくりを学ぶ。②体験学習を中心に,災害弱者の視点から障害者とのコミュニケーションの方法を学ぶ。③将来の自分を考える場を通して,気仙沼の担い手として,よりよい生き方を学ぶ。以上の学習を行った。

① 安心・安全に関わる学習

1学年では,自然災害の仕組みや防災について,調べ学習を行うと共に,気仙沼市危機管理課職員を講師に,気仙沼が危惧する自然災害と市の防災計画や個人・家庭の防災の心構えを学んだ。

2学年では,気仙沼市の復興・復旧状況について,調べ学習を行うと共に,気仙沼市震災復興・企画部職員を講師に,市の震災復興計画を学んだ。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

3学年では,震災後,早々に建物を再建しながら営業を再開した,魚市場,水産加工場,新しくエネルギー開発に取り組む企業,防潮堤や道路工事に取り組む企業の実地見学をすると共に,気仙沼市の震災復興・企画部職員を講師に,将来の気仙沼をどの様につくり上げていくかをワークショップ形式で学習しました。また,全校での地震・火災避難訓練を実施した。
② 福祉に関わる学習

1学年ではキャップハンディー体験,2年生では点字の読解と制作体験,3年生では手話体験を通して,身体に障害をもっている方とのコミュニケーションを図る方法と個を理解することを学習しました。また,1・3学年は,命の大切さ学ぶため,救急救命法の体験をした。

③ 志に関わる活動

全校生徒一人一人が,将来の夢,働くことの意義,進路選択の重要性,よりよい生き方等々を学ぶ契機として,1学年では職場訪問,2学年では職場体験,3学年では,大手企業訪問,全学年で進路説明会,卒業生の話を聞く会を開催した。

来年度の活動計画

本校では,ユネスコスクールとして,ESDを主に総合的な学習の時間の中で,①「安心・安全」②「福祉」③「志」の三つをテーマに,「環境教育」「ふるさと教育」「人権教育」「福祉教育」「志教育」等々の関連を図りながら,持続可能な社会づくりの為の担い手として,資質・能力及び態度を育てることを目標にしている。平成29年度に学習計画を見直し,震災後の気仙沼の状況から生徒に身に付けさせたい力を,課題発見から解決までの過程を経験させることで,思考・探求・判断・表現等の力を伸ばすことに重点を置いた。指導に当たっては,専門的な視点から地域人材の積極的な活用を図っている。