2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 国際理解, 人権, その他の関連分野

(1)1年間の活動内容について
 本年度の取り組みは,「環境」,「ふるさと」の2つの視点を置き,学校行事や総合的な学習の時間だけでなく,昨年度の反省もふまえ,日々の授業にもESDの考え方を取り入れた実践を行った。

1.ふるさと学習
 1年生では,遠足で「福井市散策」を行った。これまでとは異なる地域に行くことによって新たな発見に気づき,ふるさと勝山と比較することで改めてふるさとの良さに気づくことができた。2年生では,毎年行われている「立志式」に向けて,ふるさと福井の先人である橋本左内先生について調べた。先人の生き方から自分自身を振り返り,これからより良い人間になるために三つの誓いを立て,全校生徒・保護者の前で発表した。また,職場体験では地域の企業を訪問し,三日間働くことで地域の方々との関わりをもったり,働くことの大変さや楽しさを知ることができた。3年生では,修学旅行で東京に行き,ふるさと勝山の観光地や特産物について外国人に英語で伝え,手作りのパンフレットを渡す活動を行った。外国の方々に話す機会がほとんどない生徒にとってコミュニケーションの難しさ言いたいことが伝わったときの満足感を味わうことができた。

2.環境学習
 40年以上前から行われている中部中学校の伝統行事の一つである「地域環境調査・美化活動」を今年度も全学年で行った。昨年度,家庭・地域・学校協議会の方々から清掃場所の要望があり,清掃範囲を拡大して美化活動を行った。

他の活動として,12月の人権週間では,全校生徒が「人権ツリー」の作成を行い,日頃お世話になっている先生や友人に感謝の気持ちを言葉で伝える活動を行った。作成した人権ツリーは生徒玄関前に飾っており,誰もが見れるようになっている。

来年度の活動計画

 今年度は,昨年度の反省をふまえ,教員一人一人がESDの考え方を取り入れた授業実践を行うことができた。1年生の社会科の授業では,アフリカ州の単元のまとめとして「SDGsの17の目標から最も早く解決すべき問題は?」を学習課題として生徒自身が主体的に考えるような授業を行った。また,ESDの全国大会や様々な研修を通して,学校行事や総合的な学習の時間で行う様々な活動を行事ごととして終わらせないということが心に残った。それはESDが「持続可能な開発のための教育」であり,「持続」させていかなければならないものだからであると考える。来年度は,毎年行う様々な行事や活動が子どもたちにとってどういう意味があるのかということを考えていきたいと思う。ESDカレンダーももう少し細分化して教科横断的な取り組みができるよう作成していきたい。