2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 人権, 福祉, 食育

本校は、2016年にユネスコスクールの認定を受け、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、総合的な学習の時間を中心に、人と社会・自然・世界と関わる力の育成を目標とした。具体的には、金沢との関わりを柱に、①伝統に係わる活動、②福祉、人権に係わる教育、③国際理解に係わる学習を予定していた。

①伝統に係わる活動(3、4年生)

〈食文化〉和菓子工場の見学を通して、職人が伝統を守っていくために、誇りを持って和菓子作りをしていることを知ることができた。また、延期になっていた和菓子作り体験も1月に実施予定である。

〈金沢の偉人〉興味を持った偉人について、調べたことを新聞にまとめ、発表した。また、ふるさと偉人館を訪ね、金沢の多くの偉人についてさらに知識を深めることができた。ふるさと偉人館では、館の方に積極的に質問する姿も見られ、金沢の偉人を身近に感じることができた。

〈伝統工芸・伝統文化〉金沢和傘、加賀友禅、金沢箔など興味を持った伝統工芸について調べ、新聞にまとめる活動を行った。そして、保護者や3年生に紹介するため、まとめたことをいかしてプレゼンテーションを作った。(紹介は3学期に予定している。)また、金沢の伝統芸能(加賀宝生、獅子舞)や文化財についても調べ、年表にまとめる活動を行った。

②福祉、人権に係わる教育

(5年生)

バリアフリーとユニバーサルデザインにはどのようなものがあるかを学び、高齢者疑似体験を行った。実際の体験を通して、高齢者の方に親切にしたいという気持ちが芽生えた。また、ボッチャ体験をすることで、誰もが楽しめるスポーツにはどんなスポーツがあるのか興味を持って調べた。これらの学習のまとめとして、大型ポスターを書く中で、バリアフリーのみならず、世の中の全ての人々が人間らしく、気持ちよく生きるために、ユニバーサルデザイン化することについて、知識を深めながら考えることができた。

(6年生)

横田めぐみさんに関するDVDを鑑賞し、ふり返りを交流した。こんな出来事が日本で起こっていたことをはじめて知る児童も多くおり、人権について考える良い機会となった。

③国際理解に係わる学習(6年生)

今年もコロナのため活動することができなかった。

来年度の活動計画

今年度もコロナで十分に活動することができない学年があったが、昨年に比べると実際に体験する活動を多く設定することができた。そのような体験は、より児童の意欲や学びを深めることができると改めて実感したため、来年度は、総合的な活動の時間を中心に地域や自然・世界と関わる体験ができるような学習を積極的に取り入れていく。そして、課題を改善し、全体計画、学年ごとのカリキュラムを作成する。来年度も活動内容は、国際理解、世界遺産や地域の文化財等、人権、福祉、食育などの分野で行う予定である。各学年でコロナでもできそうな学習活動を考え、具体的な活動を設定していきたい。各学年で相手意識を持って学習を進め、どのように学習内容を発表するか考え、学習内容を発信していく予定である。