2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解

本校では「つながりを大切に美しい環境を守る」を活動テーマとして、ESDを様々な人とのつながり、美しい地域を守るための学習と捉え、ESDの実践を通して、他を思いやる心、環境の維持・発展に力を尽くし地域に誇りを持つ心の育成を目標とした。具体的には、美しい環境、ボランティア、つながりを柱に、①環境に係わる活動、②国際理解に係わる学習、③被災地とのつながりに係わる活動、④SDGsの啓蒙を行ってきた。しかしながら、本年度は新型コロナウィルス感染拡大防止に伴う休校や新しい生活様式への対応のため十分な活動を行えなかった。

①環境に係わる活動

6年前から始まった花いっぱい運動は、今年度も引き続き科学部生徒達が中心となり、地域の方の協力をいただきながら花壇に季節の花を植えて、育てた。また例年5月には地域のボランティアの方々と本校のボランティア部生徒がプランターに色鮮やかな花を植えている。また、校舎の一部にゴーヤを植えグリーンカーテンを作った。

10月にはPTA主催資源回収活動を計画していたが取りやめとなった。

年間を通したボランティア委員会の活動として、ペットボトルキャップの収集を行っている。年度末にはペットボトルキャップを、NPO法人に寄付している。(2㎏でポリオワクチン1人分の寄付)

1年次には金石海岸の清掃活動を行い、地域の海の環境保全を啓蒙している

②国際理解に係わる学習

総合的な学習の時間に、海外勤務の経験がある本校教諭が講師となり、それぞれの国の食・文化・教育などについて3年生を対象にした講演を計画している。生徒たちにとっては、身近な先生の話ということもあり、リアリティーを感じ、集中して話を聞いている。各国の文化や風土に触れることができたこの取り組みも、本年で5年目を迎え、3年生の総合的な学習の時間に位置づけている。

③被災地とのつながりに係わる活動

今年で6年目となるが、「福島ひまわり里親プロジェクト」に参加した。ボランティア委員会により、福島から届いたひまわりの種を玄関前庭に蒔き、水やりを行い、種を収穫した。(例年は種を福島に送っているが、本年度はごく少量の収穫だったために送ることを取りやめた)。震災を風化させることなく、福島で頑張っている方々に思いをはせ、つながりを感じながらの活動を行うことができた。

④SDGsの啓蒙

本年度も総合的な学習の時間のガイダンスでSDGs(17のゴール)を学び、様々な活動時に意識して行うことを確認した。3年生の「地域活性化に向けての提案」を行う活動では発表資料にどのゴールを目指したり、関連させたものであるかを明記した。また、教育活動の中でSDGsに関連した実践を年度末にまとめ教員間で共有している。

来年度の活動計画

基本的に本年度の活動を継続させていく。花いっぱい運動、グリーンカーテン、金石海岸清掃、資源回収、ペットボトルキャップ回収、福島ひまわり里親プロジェクト、国際理解の会を柱として、「環境・ボランティア・つながり」を大切にした活動・学習を通して、「他を思いやる心」、「環境の維持・発展に力を尽くし地域に誇りを持つ心」の育成を図っていきたい。また様々な教育活動におけるSDGsの位置づけを明確にして地球規模での持続可能な世界の構築に向けて意識をもち生活する態度を涵養していきたい。