2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 福祉

学校の教育目標を「自ら学び,豊かな心と創造性を持ち,たくましく生きる子供の育成」とし,ESDの実践を通して,地域の伝統や文化,施設,そこに住む人々などから学び,地域全体を大切にしていく意欲を高めることを目標として取り組んでいる。

具体的には,地域との連携を柱に,①伝統芸能「堤神楽」の学習,②地層の学習,③社会福祉体験,④ブルーベリー,いちご,りんごの収穫体験,⑤小・中学校合同の防災訓練を行う予定であった。今年度も,新型コロナウイルス感染拡大のため,規模を縮小しての実施となった。

①地域の伝統芸能である堤神楽に係わる学習

本校では,明治時代に地域に伝えられた堤神楽を,昭和58年から,総合的な学習の時間や業間時間などに取り組んでいる。堤神楽の中の八幡舞とお囃子に分かれ,5年生から練習を開始し,6年生の学習発表会で発表する。2月には引継式を行い,5年生に正式に引き継いでいる。

②地域の地層に係わる学習

例年,地域の地形や地質を調べる活動を行っていた。今年度は,冬休みに地層に造詣の深い地域の方を講師としてお招きして,鉱石に関する研修を行い,児童が15名程度参加した。

③社会福祉に係わる学習

社会福祉協議会の方を講師としてお招きして,5年生が社会福祉体験を行った。車椅子や白杖を実際に体験することで,新しい気付きや課題を持つことができた。

④ブルーベリー,いちご,りんごの収穫に係わる学習

下学年の児童が地域の畑や高校に出向き,果物の収穫を行った。様々な方と触れ合いながら収穫を行い,体験後にはお礼のお手紙をお送りした。

⑤防災に係わる学習

地域の小・中学校が合同で災害を想定した防災訓練を行った。行政区長さんから,避難の仕方等を教えていただいた後に,中学生の誘導で小学校まで徒歩で登校した。

来年度の活動計画

来年度も同様に5つの活動を計画している。新型コロナウイルス感染拡大に応じて,その都度活動内容を検討していく。

①総合的な学習の時間に堤神楽の継承を行う。6年生が中心となって,堤神楽の練習に取り組み,学習発表会で披露する。また,継承していくために,6年生が5年生に教える期間を設け,2月に引継式を実施する。その様子を全校児童が見て,神楽を継承していく意義を知る。さらに,地域の伝統文化を大切にする意欲も高める。

②6年生の理科の授業で,地層に造詣の深い方よりアドバイスをいただきながら,地域の地形や地質を調べる活動を行う。また,鉱石に関する研修会を長期休業中に実施する。これらのことにより,地域の良さに気付き,大切にしていこうとする意欲を高める。

③社会福祉協議会の方を講師としてお招きし,福祉体験を行う。また,デイサービスを訪問し,お年寄りとの交流を深める。様々な人々と触れ合い,地域の人々と地域社会を築いていこうとする意欲を高める。

④下学年の児童が地域の畑や高校に出向き,収穫体験を行う。

⑤地域の小・中学校が合同で災害を想定した防災訓練を行う。