2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権

今年度は,新型コロナウイルス感染症のため,計画していた多くの活動が縮小したり,中止せざるを得なかった。
そのような状況の中で,自ら5歳の時に長崎で被爆体験をされた当事者の方を招いての平和学習と,「被爆柿の木3世」の植樹を行うことができた。当初は,今年3月に実施予定だったが,コロナ禍による学校臨時休業のため,植樹に適した11月に延期をしての開催となった。
本校は,毎年第3学年を対象に,地域にお住まいの戦争体験者を講師に招き,「地域連携平和学習」を実施している。
今回も,当事者の方のご理解と,校内放送による講話を行うことで,3密を避けた学習が可能であると判断しての実施となった。また,被爆柿の木3世の苗木をいただく機会にも恵まれたため,生徒会役員の手によって植樹式を行い,新たな平和を考えるシンボルとなった。講師の先生からは,「戦争は,最大の人権侵害と言われています。植樹された柿の木を見る度に,生徒の皆さんが平和について考える機会になることを願っています。」との言葉があった。一人ひとりがこれからの自分らしい生き方,人生を歩むために,過去にどのようなことがあったのか,体験者の言葉から感じ,考える機会をこれからも大切にしてほしいと思うとともに,さまざまな情報が氾濫している現在,これからの社会を生きていく生徒には,さまざまな出来事に耳を傾け,自分で考え判断し,自分の思いを大切にしながら生きていく力を身につけることが,豊かな人生を歩むことにつながると考える。特に平和に関する学習では,戦争体験をされた世代が高齢化し,実際の体験談を聴く機会が少なくなっており,今後も継続した「地域連携平和学習」を実施していきたい。

来年度の活動計画

2021年度は,今年度,計画どおりに実施できなかった防災・減災に関する学び,福祉に関する学び中心に,新型コロナ感染症感染防止をはかりながら,新たに学校に整備された機器を活用によるオンライン会議やミーティング,学びの報告会なども検討しながら,学びの充実を図りたい。また,教職員のESDに関する知識理解を深める研修を通して実践力向上をめざしたい。