2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 平和, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育

本校は、「主体的に考え行動し多様な人と協働しながら未来を創造する子どもの育成」をテーマに、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通してコミュニケーション力、課題解決力の育成を目標とした。
2021年度も新型コロナウイルス感染症の影響を受けたが,内容を工夫しながら可能な限り活動の継続を行ってきた。
第1学年は、たびたび水害の被害に遭った校区の歴史に学び、生徒各自が校区防災マップの作成に取り組み防災意識を高めることができた。作成に当たっては、集団での校外活動に制限がかかったため、夏休みを利用して個人で自宅付近の取材活動を行い課題発見に役立てた。また、約20人の職業人を招いた社会人講話や目の不自由な方を招いての講話を実施。多くの方の生き方に直接触れることで、人とのつながりや自分の生き方を考えることにつなぐことができた。
第2学年は、食品ロスの問題について調べ、自分にできることを新聞にまとめ発表する活動を行った。ここでは、給食センターの栄養教諭を講師に招き給食におけるロスの問題や世界の食料問題について学び、給食専門委員会の活動とリンクさせて本校での食べ残しを減らす取組も実施した。また、修学旅行で知覧特攻記念館を訪ね平和集会を実施した。生徒は事前の学習から人の命の尊さについて考え、平和な世界を永久に守ることができるよう各学級で平和につながる行動を議論し、宣言することができた。
第3学年は、1学期に地域連携平和学習会を行った。今年度は、校区に居住する硫黄島の激戦を体験された方を招聘した。自分たちと変わらない年齢の頃の戦地での体験を聞いたり平和への思いを共有したりすることで、平和の大切さをあらためて実感できた。2学期には、予定していた「赤ちゃん抱っこ体験」ができなかったため、助産師を講師に招き講話を実施した。さらに7月に出産した本校職員と赤ちゃんをオンラインでつなぎ、沐浴の様子を見ることで、自分の命の尊さを感じることができた。
学校全体では、生徒会の活動としてペットボトルキャップ回収活動とSDGs新聞づくりを行い、生徒全体が多様な視点で身近な社会や世界とのつながりに目を向け行動しようとする気運を高めることができた。

来年度の活動計画

次年度も、防災・減殺、福祉、平和を中心として活動を継続させたい。状況が許せば、校区のフィールドワークの実施や自治協議会と連携した活動を作り上げ、防災や環境の分野で地域に貢献できることを目指す。