2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 福祉, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康

本校は「ふるさと創生 愛プロジェクト」を活動テーマとし、ESDを「夢をもち、ふるさとを愛する心を育てる教育」と捉え、ESDの実践を通して、「地域を愛し、愛着をもつ心」と「夢を語り、自分を表現できる力」を育てることを目標として取り組んだ。
具体的には、環境、防災、地域を柱に、①学校の歴史を探る活動、②地域の自然環境を知る活動、③夢をかなえた先輩から学ぶ活動を行った。

① 学校の歴史を探る活動

 本校は、昨年度、創立40周年を迎えた。今年度を創立50周年に向けての一歩を踏み出す年ととらえ、第一回の卒業生(同窓会長)を招き、全校児童で開校当時の話を聞く機会をもった。当時は、教職員と児童が連日のように机や椅子を運ぶ作業を行ったり、校舎の増築工事が進む騒音の中で授業を行ったりしていたこと、学校の敷地の真ん中に民家が残っていたことなどを聞いた。多くの人の努力や地域の協力によって、学校が作られていく過程を知ることができた。

② 地域の自然環境を知る活動

 本学区は、長い間、河川の氾濫による水害に苦しめられてきた地域である。4年生は、両親・祖父母からの聞き取り調査を通して、水害を自分の身近なこととしてとらえた。平成20年の大きな水害を機に、河川の改修工事が行われ、ようやく安心して住める状態になったところである。市河川課と市防災危機管理課の方を講師として招聘し、河川整備の計画や、水害から自分の命や町を守るための工夫について話を聞いた。長い時間と多くの人の努力によって、命を守るための取組がなされているということを学んだ。さらに、自分たちの学びをまとめ、学校行事の際に来校者に向けて発信する活動を行った。

③ 夢をかなえた先輩から学ぶ活動

 児童の自己有用感を高めるため、自分の夢をもち、それについて語り合える機会をもつことが大切だと考えている。そこで、「城南夢プロジェクト」として、夢をかなえたり、自分の夢に向かって挑戦を続けたりしている、本校出身者や本校に関わりのある方を招いて話を聞く活動を、継続して行っている。今年度は、1月に、松井令子氏の所属するShake the Foundation 岡崎 を招き、人権に関するミュージカル「I HAVE A DREAM」(キング牧師)を鑑賞する予定である。 

来年度の活動計画

平成31年度も、「ふるさと創生 愛プロジェクト」を活動テーマとし、「夢をもち、ふるさとを愛する心を育てる教育」を進めていく。さらに、「今だからこそESD」という視点で、ユネスコスクールとしての学校の取組の見直しを行っていく。
 岡崎市がESDの取組を始めて10年ほどになる。本校も、市の取組に沿った形で活動を始め、ユネスコスクール認定へと進めていった。認定から7年が経過した今、ESDを推進する学校としての活動についてもう一度見直し、現在行っていること以外にも取り組める活動がないかどうかを探っていきたい。新学習指導要領にも記されることとなった各教科での活動が、本当にESDの考え方に沿ったものかどうかを見直し、一人一人の子供の中に、ESDの意識を明確にもたせたいと考えている。