2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 人権, その他の関連分野

当校は「深く考え、ともに向上を目指す生徒」を教育目標に、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の形成に自ら参画していくために必要となる資質・能力を当校独自に「城北力」として整理し、教育活動を進めている。2020年度は特に①総合的な学習の時間における探究学習、②人権教育、同和教育に関わる学習、③生徒会による活動について、重点的に活動を進めた。年度当初計画していた④キャリア教育に関わる活動は、感染症予防のため実施を見合わせた。

①総合的な学習の時間における探究学習

総合的な学習の時間の系統性を見直し,1年生では、学区の中ノ俣地区でのフィールドワークを行い、相互扶助的な生活、地域コミュニティの在り方や地域の持続可能性などについて考える活動に取り組んだ。3年生では、自己の行動の在り方を考え、自ら社会に参画しようとする態度を育むことができるよう、学びの集大成として「まちづくりプラン」作成に取り組んだ。

②人権教育、同和教育に関わる学習

部落問題をはじめとする人権問題を解決するための実践力を育てることができるよう、全学年、各学期に人権問題について集中的に学習する期間(人権集中学習)を設定して学習に取り組んだ。2学期は中学校区の小学校教員や関係団体などからの講師を招いて事前検討を行い、授業公開と協議会を実施した。

③生徒会による活動

2020年度は、意識を醸成し、共有を図ることができるよう、生徒会の組織を改編し、新たにユネスコ委員会を設置して、SDGsについて放送や掲示で啓発活動に取り組んだ。また、ベルマーク運動の「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」という願いを受け止め、ベルマーク収集を行った。図書委員会では、SDGsコーナーを設けて関連書籍を配架した。

④キャリア教育に関わる活動

 働くことや学ぶことの意味や役割を理解しるとともに、地域の特色やよさを知り、愛着をもって貢献しようとすることができるよう、模店舗活動、職場体験、上級学校訪問などを計画した。

来年度の活動計画

新学習指導要領全面実施にあたり、これまで行ってきた教育活動をSDGsの実現、ESDの推進という視点から捉え直し、組織的、計画的に活動を進めていく。

①総合的な学習の時間においては、これまでのフィールドワークに加え、ICTを活用し、他校や関連機関との交流を推進する。

②2020年度実施できなかった、キャリア教育に関わる活動について、再度ESDで育む力との関連を捉え直し、活動の充実を図る。

③特別活動においては、生徒会、特にユネスコ委員会を中心に、生徒が主体となった活動を展開していく。例えば、掲示によって身近なもの、こととSDGsとのかかわりを視覚化したり、リモート会議システムによってユネスコスクールをはじめ、市内の中学校や学区の小学校と取組を交流したりする。

④2020年度実施できなかった活動について、再度ESDで育む力、SDGsの関連項目を明らかにし、体験的な活動の充実を図る。