2022年度活動報告

本年度の活動内容

山陰海岸ジオパークエリアにある当校は、「やさしさとたくましさを持ち、共に学び　未来を拓く　岩美西小っ子の育成」を学校教育目標として、志をもってふるさとを愛する子を育てる教育としてＥＳＤを捉え、教育活動を行っている。具体的には、「安心して学び、なかまと共にのびのび過ごせる学校」、「ふるさと岩美とつながり、共に歩む学校」「生き生きと活力ある学校」、この３つの学校づくりを柱に、ユネスコスクールが重点的に取り組む３つの分野に対する学習を行った。
①地球市民および平和と非暴力の文化
「安心して学び、なかまとのびのび過ごせる学校」をめざして研究に取り組んだ。本校の研究主題「『できた』『わかった』を実感し、意欲的に学習に取り組む子どもの育成」をめざし、協働的な学びに取り組んだ。ペア学習やグループ学習を積極的に取り入れ、ホワイトボードや具体物を用いて友だちと対話をしながら学習できる環境づくりを行った。友だちの意見を受け入れたり、自分の意見を伝えたりする活動を通し、他者を尊重する平和な文化の育成を図った。
②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
「ふるさと岩美とつながり、共に歩む学校」をめざし、山陰海岸ジオパークをフィールドに様々な環境学習を行った。4年生児童は、大谷海岸のゴミ拾いや調査、ゲストティーチャーを招いて岩美の海に生息する生き物についての学習を行った。又、２年生児童は、校外学習で香住町立海の文化館を訪れ、山陰海岸ジオパークの地形や暮らし、日本海に生息する魚について学習した。それらの活動を通して、改めて山陰海岸の素晴らしさを目の当たりにし、岩美の海を守りたい気持ちを強くした。１・２年生の生活科では砂丘地の耕作放棄地を利用したサツマイモの栽培活動を行った。
③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
「生き生きと活力ある学校」をめざし、地域の方と関わりながら、地域の文化を受け継ぐ学習を行った。地域の方の協力を受け、３年生では砂丘地を利用したらっきょう栽培を行い、らっきょうの収穫と酢漬けづくりを行った。５年生では、大谷生産組合の方々をゲストティチャーとして招き、大谷田んぼの歴史や特色や米づくりにについて学習した。また、学習発表会で農業や米づくりにおける課題に対して、自分たちができることを発表した。６年生では地元の漁協女性部の方と魚食文化継承の取り組みとして、地元産赤ガレイを使った魚ハンバーグ作りを行い、海から受ける恩恵や地域の方への感謝の心を育むきっかけとなった。又、２年生では、網代婦人会の方々をゲストティチャーとして招いて網代港音頭を教えていただき、学習発表会で網代婦人会の方々と一緒に発表し地域文化の継承に努力した。

来年度の活動計画

令和５年度も「安心して学び、なかまと共にのびのび過ごせる学校」、「ふるさと岩美とつながり、共に歩む学校」「生き生きと活力ある学校」この３つの学校づくりを柱にのような活動を行う予定である。
①「『できた』『わかった』を実感し、意欲的に学習に取り組む子どもの育成」をめざし、ペア学習やグループ学習を積極的に取り入れながら、一人一人が安心して主体的に学習できる授業づくりを行う。
②環境教育や山陰海岸ジオパークの見学や体験活動（山陰海岸ジオパークに関係する施設の訪問、海の学校、海岸清掃
など）を通して、持続可能な環境づくりを考える学習を行う。
③地域の方との交流（昔遊び、さつまいも、らっきょう植え、出港祭）を積極的に行い、地域と共に生き生きと活力あ
る教育活動を行う。さらに、本校のI♡（love）西小応援団の方や学校運営協議会などの地域の方との連携を図り、年
間を通してさらに充実した教育活動を行うことを目指したい。