2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

その他の関連分野

本校は、「郷土を愛し、心豊かでたくましく、創造的に生きる児童生徒の育成」を学校教育目標として、ESDを郷土に根ざして学ぶ機会と捉え、ESDの実践を通して郷土の伝統を学び、郷土の将来を考える力の育成を目標とした。

具体的には、①国際交流会、②金沢ふるさと学習、③伝統芸能いやさか踊り体験、④郷土学習・蕎麦打ち体験を行う予定だった。

① 国際交流会

例年、3年生を対象に国際理解教育に取り組んでいる。「人、自然、文化を通して世界とのつながりを考え発信する」をテーマに、金沢市の姉妹都市について学習する。その中からフランスを選び、国際交流員を招いて、国際交流会を行った。交流員の方からは、フランスの人口や位置、面積などの基本情報、食べ物や習慣について説明していただく。その後、生徒が自分たちの住んでいる医王山校区について紹介する。自然や地元の祭り、店、部活動などについて説明し、交流員と相互に交流することを予定していたが、休校等の措置により行うことができなかった。

② 金沢ふるさと学習

金沢ふるさと学習は各学年行っているが、今年度は3年生の活動を取り上げる。10月の校外学習に向けて、金沢の偉人について学習した。一人につき偉人一人を選び、その人物についてレポートにまとめた。校外学習では、ふるさと偉人館を訪問し、学芸員の方のお話を聞いて、さらに理解を深めた。その他にも、和菓子作り体験を通して、金沢に伝わる職人の技を体験した。裁判所を見学し、社会科公民分野で学んだことを実際に目で見て体験した。

③ 伝統芸能いやさか踊り体験

古くから地元に伝わるいやさか踊りを体験する時間を設けている。例年、文化祭で保護者や地域の方々に披露するため、練習に取り組むが、紹介で今年度は終了した。

④ 郷土学習・蕎麦打ち体験(見込み)

毎年1月に、1年生を対象に蕎麦打ち体験を行っている。昔、食べ物がまだ十分に手に入らなかった時代に、地元で蕎麦が多く栽培されていたという歴史がある。その伝統が引き継がれ、昔ながらの蕎麦を自分たちの手で打って食べるという体験を行っている。この活動においても地元の方の協力を得て、蕎麦の打ち方、切り方等を教えていただいている。自分で蕎麦を打つという体験は貴重であり、生徒たちも楽しみにしている活動の一つである。

来年度の活動計画

今年度予定していた内容と同様に、①国際交流会、②金沢ふるさと学習、③伝統芸能いやさか踊り体験、④郷土学習・蕎麦打ち体験を行う予定である。

1・2年生では金沢自主プランを通して金沢の伝統文化と地域の二俣和紙のつながりについて考える活動を設けたい。

金沢ふるさと学習においては、1年生は「金沢の伝統芸能、まちなみを学ぶ」、2年生は「金沢の伝統工芸、景観保全を考える」、3年生は「金沢と世界とのつながりを考え、国際社会での金沢の役割を考え、発信する」をテーマに活動していく予定である。