2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 福祉, その他の関連分野

本校は、市川市の教育理念である「人をつなぐ 未来をつなぐ教育」を受け、ESDを持続可能な教育活動と捉え、ESDの実践を通して4つの能力と3つの態度の育成を目標としてSDGsを目指し取り組みを行い10年目となる。

具体的な実践としては、異年齢、異校種、学校間での人のつながりを柱に、①異年齢集団に係わる活動、②須和田の丘支援学校小学部との交流及び共同学習に係わる教育、③近隣の中学校・高校・大学、地域の方に学習や活動で支援いただく活動を行っている。本年度は、身につけさせたい力として、批判的思考に視点をあてた、授業づくりの検証を行った。

① 異学年交流に係わる活動

―異年齢縦割り活動(通称『ぽかぽかグループ活動』)―
全校児童が210名(12月末現在)、1年生から6年生までを縦割りで18の異年齢集団グループに分けている。この縦割り活動は人間づくりの活動であり、単学級に所属する本校児童が多く、毎年春の縦割りグループの発表を楽しみにしている。本年度より1年間、同じグループとして一層深い関係づくりに努めている。
常時活動として、毎日の清掃、週1回のぽかぽかタイム(ロング昼休み)でのグループ遊びがある。6年生を中心とした高学年の児童は、当番活動でもグループ遊びでも常に低学年の見本となることやグループ内の調和を意識して行動する。低学年の児童も模範となる上級生の立ち振る舞いを見ながら憧れを抱き、リーダーシップのイメージを持つこととなる。

② 須和田の丘支援学校小学部との交流及び共同学習に係る教育
併設の支援学校小学部と年間を通して、学校同士・学年ごとに交流及び共同学習を行っている。
―なかよし給食―
毎年6月・10月に各グループに分かれ、自己紹介をしながら「お弁当給食」を食べる。昼食後、運動会のダンスをお互いに披露したり、ゲームをし りして交流している。
-打ち水大作戦―
環境保全クールアースデーに伴い、稲越小学校と須和田の丘支援学校小学部の児童が校庭で一緒に生活排水を持ちより「打ち水」を行う.
―学年ごとの共同学習(2019年度は)―
 1年生生活科の授業「シャボン玉あそび」を共同学習している。事前に担任同士が打ち合わせを行い、活動内容を確認したうえで授業を行う。
  2年生体育科ではマット運動を中心とした器械運動の授業を共同学習している。
  3年生は「ソーラークッカー体験」、4年生は「エコクッキング」、5年生は「稲作体験」、6年生は「墨絵体験」を行った。

③ 近隣の中学校・高校・大学、地域の方に学習や活動で支援いただく活動
  学校間、地域とのつながりの中で子どもたちの学びを高めているとともに互いに学び
 合っている。

①近隣の中学校のボランティア
  卒業生に運動会ボランティアや部活動指導などを行っていただいている。
②国分高校の学生の「寺子屋教室」への支援 
 毎年夏休みに補習学習の支援にきていただいている。子どもたちの学習への励みともなっている。
③大学生・留学生の授業参観
 本校では栄養教諭を中心に「食育」の教育にも力を入れている。その授業の様子を大学生・留学生が参観にきて、交流したり、栄養教諭から指導をいただいたりしている。
④地域の方々の支援
  1年生の「昔遊び体験」、3年生の「梨作り体験」、5年生の「稲作体験」を中心に「地域確認安全大作戦」、「ふれあい清掃」など様々な場面で協力・支援いただいている。地域と共にある、地域の方々に支えられている子どもたち・学校です。

来年度の活動計画

新学習指導要領の改訂に伴い、身につけるべき資質・能力が示された。その中で、現在、学校教育目標の具現化とユネスコスクールで目指す力を関連づけていくのか、どのように持続可能な教育に取り組んでいくか、年度末の話し合いを生かし、教育課程を実践しながら検討していく。

令和2年度の行事・活動としては、
 ①異年齢集団による活動では、
○全校遠足 ○運動会 ○ひばりまつり ○おわかれ集会など
これまでの活動に一層の工夫改善を行っていく。 
 ②須和田の丘小学部との交流及び共同学習では、お互いの教育課程を踏まえて、持続可能な共同学習として工夫改善を行っていく。
(行事)○なかよし給食 ○打ち水大作戦 ○小学部のお披露目会参観
     ○合同避難訓練 
(学習)1年-生活科(シャボン玉) 2年-体育(音楽) 3年-エコクッキング 
4年-海苔すき 5年-総合的な学習の時間(稲作) 6年-外国語科、縄文体験 
 ③近隣の中学校・高校・大学、地域の方に学習や活動で支援いただく活動では、
   新学習指導要領の改訂に伴い、活動の精選を行い、効果的で実りのある活動の取り組 んでいく。また、関係機関や企業の協力も積極的に受けていく。