2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, エコパーク, ジオパーク

「みがきあい」を学校理念として、地域住民の意見を反映した子ども像「郷土を愛し、社会の一員として、自立した生活ができる子ども」を目指し総合的な学習の時間や生徒会活動を通して実践を重ねてきた。
①本校がある遠山郷は、800年の歴史を誇る無形文化遺産「霜月祭」が今に続き、その文化伝承のため総合的な学習の時間を利用し、地域指導者を招き学社連携で学習を深めた。舞の意味や所作を知ることを通して、田畑の豊穣と天下泰平を祈る精神を体得した。
②生徒会の新たな活動として、「国際デー」を紹介している。記念日の中で、特に生徒に関わりがあるものを選び、校内放送で意義について紹介する取り組みをした。生徒たちは初めて知った記念日も多く、国際デーについて関心が高まった。
③本校では1959年から学校林を所有しており、それを生かした「学有林学習」を行っている。林業関係者へ協力を依頼し実地学習の前に、SDGsの視点から森林が私たちの暮らす地域だけではなく海洋環境にまで影響を及ぼすことや、林業の未来について学んだ。実地学習では、昔ながらの手作業による伐採と機械化された伐採との違いを学び、安全なチェンソーの使い方を学んだり実際に操作したりする体験も行った。地域で林業に従事する方々の手際良い作業を間近で見学したことで、進路選択の一つとして考える生徒もいた。
④1、2学年の登山行事において南アルプスユネスコエコパーク緩衝地域にある御池山に登った。講師を招き、核心地域を一望できる場所で学習を行った。
⑤異文化理解として、カナダに暮らす2家庭とオンラインでの交流を英語の授業で行った。カナダの暮らしや観光名所を教えていただいたり、遠山郷の暮らしや文化について伝えたりした。遠山郷の紹介について準備を進める中で、改めて自分たちの暮らしぶりを見つめ直すとともに、交流を通して海外の暮らしぶりや観光資源の違いを知ることができた。
⑥人権教育として「多様な生き方」と題してLGBTについて学んだ。講師をお招きし、ご自身の体験から生きづらい世の中が、だんだん変化してきていることや、まだまだ改善されなければならないことがたくさんあることを教えていただいた。

来年度の活動計画

①無形文化遺産「霜月祭」を継承するために、保存会より舞の指導を受ける。成果発表として、9月末に行う文化祭の中で「郷土の舞」として地域・保護者に披露する。
②「遠山郷を守ろうプロジェクト」を継続していく。9年目を迎える活動だが、生徒たちが地域のためにできることを考えて行動する生徒会のボランティアである。新年度の活動内容についてはこれから話し合われる。また、「国際デー」の紹介も継続していく。
③環境教育として学校林を活用した「学有林学習」を9月上旬に行う。併せて南アルプスエコパーク、ジオパークについての学習も行っていく。