所在地 | 〒399-1311 長野県飯田市南信濃和田950 |
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電話番号 | 0260-34-2047 |
ホームページ | https://toyama-jh.iidacity-educationboard.com/ |
加盟年 | - |
2024年度活動報告
減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, エコパーク, ジオパーク
2024年4月~2025年3月:キャンディデート校
本校は、「みがきあい(切磋琢磨・明朗誠実・郷土敬愛)」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「郷土を愛し、社会の一員として、自立した生活ができる子ども」の育成を目指し総合的な学習の時間や生徒会活動を通して実践を重ねてきた。
①遠山郷は800年の歴史を誇る無形文化遺産「霜月祭」が今に続き、その文化伝承のため総合的な学習の時間や放課後を利用し、地域指導者を招き学社連携で学習を深めた。文化祭の中で学習した舞を披露するだけでなく、「霜月祭」でもそれぞれの地区の舞に多くの生徒が参加し、自分たちが伝承していくという意識が高まった。
②本校では1959年から学校林を所有しており、それを生かした「学有林学習」を行っている。林業関係者へ協力を依頼し、実地学習の前にSDGsの視点から森林が私たちの生活を支えてくれていることや林業の未来について学んだ。また、古材木を林業関係者のみなさんに伐採・整備してもらい、実地学習ではカラマツの植樹を行った。約300本の苗木を生徒・保護者・職員・地域の方と一緒に植樹した。
③異文化理解として、アメリカで暮らす日本文化に興味がある方とオンラインでの交流を英語の授業で行った。日本の伝統的な行事や生活の様子について話し、相手からもアメリカの文化について話をしてもらい、両国の文化について理解を深めた。また、飯田市を訪れていた日韓学術文化交流事業訪日団が来校し、歓迎セレモニーや韓国の先生による授業をすることでお互いの文化を知ることができ、交流を深めることができた。
④「国際デー」の紹介については、「国際平和デー」と「人権デー」をランチルームで全校の給食時に紹介した。記念日の中で特に生徒に関わりがあるものを選び、意義について紹介する取り組みをした。また今年度は生徒会とも連携して紹介文を考えたり発表したりすることで、生徒が前面に出て取り組んだ紹介の時間となった。
⑤人権教育として「命」と題して講師をお招きし、世の中にある人権についてや幸せについてお話しいただいた。「人は誰もが幸せになるために生まれてきた」「一人一人が輝いているものを必ず持っているから、それを磨いていくことが大切」など、心に残る言葉をいくつもいただき、自分の存在意味や自己肯定感を感じることができる講演会となった。
⑥「Smile Project in Toyamago」として、地域のためにどんな活動ができるのかを生徒会が考え、第1回は地域のお年寄りとボッチャを行い、交流を深めた。第2回は地域の保育園とプールの清掃を行った。第3回は霜月祭りで使用される神社の清掃を、地域の小学校と協力して行った。地域の方との交流や奉仕活動を通して、地域の一員としての自覚や愛着を感じることができた。
来年度の活動計画
①無形文化遺産「霜月祭」を継承するために、保存会より舞の指導を受ける。成果発表として、9月末に行う文化祭の中で「郷土の舞」として地域・保護者に披露する。
②「Smile Project in Toyamago」の活動を継続し、生徒たちが地域のためにできることを考えて行動する生徒会のボランティア活動を行っていく。新年度の活動内容についてはこれから話し合われる。
③環境教育として学校林を活用した「学有林学習」を9月上旬に行う。来年度も実地学習は植樹を行う予定である。併せて1,2年生の自然体験学習において南アルプスエコパーク、ジオパークについての学習も行っていく。
④人権教育に関わる内容について、生徒、教職員、PTAを対象に11月に講演会を実施する。