2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は「生命・感謝・審美」を教育理念としている。「生命」とは、命あるものを尊重し、思いやりのある豊かな心と健やかな体を育成し、安全で健康な生活を主体的に想像する資質を養うことである。「感謝」とは、自己の人生を支えてくれる全てのことに感謝する心と、自然や社会と共生する態度を養うことである。また「審美」とは、審美眼を養い、広い世界を生きる、次代を担う資質を育てることである。
本校ではESDの活動を通じて、この教育理念の実現、特に命あるものを尊重し、自然や社会と共生しながら、次代の世界を担う資質を育成することを目標としている。
本校の活動として、具体的には以下の活動に取り組んでいる。
(1)第1学年における異文化交流会
令和4年度は、第1学年の生徒全員が参加する異文化交流会を実施した。日本に留学している外国人留学生と自己紹介や趣味、興味のあること等についての意見交換や身振り・手振りを用いたゲームを通じて、生まれた国の異なる人々と積極的に関わろうとする態度を養うことができた。
(2)第3学年中国語・韓国語選択生徒の外国人留学生との語学交流会
第3学年の韓国語・中国語を履修する生徒については、それぞれのクラスで語学交流会を実施した。特に留学生との韓国語・中国語交流会においては、年齢の近い留学生と韓国語や中国語、また留学生の話す日本語により互いの文化について意見交換をする機会が設けられた。また、韓国語の交流会においては、韓国の伝統衣装であるチマチョゴリの着用や韓国で楽しまれている簡単なゲームの実施など、幅広い交流活動を通じて次代の世界を担う資質の育成に注力した。
今後も留学生との交流会や、これまで実施されてきた近隣小学校での学習支援ボランティアなど、引き続きユネスコスクールとしての活動を充実させていきたい。特に、令和2年度より参加している体験発表会などや感染防止策を徹底したうえでの語学交流会など、コロナ禍以前の環境を取り戻しつつある現在の状況下で取り組むことができる活動を模索し実施方法を検討することで、引き続きユネスコスクールとして行事を実施できる機会を確保し、その活動を活性化させていきたい。

来年度の活動計画

基本的には令和元年度と同様の活動を計画している。令和4年度については令和元年度まで行ってきた文化祭での合同発表企画、地域のお祭りへの支援活動や近隣小学校での学習支援ボランティアなど、多くの行事が新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から中止となったが、来年度については徐々に日常を取り戻しつつある学校教育のなかで、引き続きユネスコスクールとしての活動の活性化を模索し、その拡充に取り組んでいきたい。特に、外国人留学生との交流会については第2・第3学年でも実施するよう計画し、現在の状況下で取り組むことができる活動を深化させ、引き続きユネスコスクールとしての行事を実施できる機会を確保しながら、その活動の活性化を図りたい。