2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は「生命・感謝・審美」を教育理念としている。

 「生命」とは、命あるものを尊重し、思いやりのある豊かな心と健やかな体を育成し、安全で健康な生活を主体的に創造する資質を養うことである。

 「感謝」とは、自己の人生を支えてくれる全てのことに感謝する心と、自然や社会と共生する態度を養うことである。

 「審美」とは、審美眼を養い、広い世界を生きる、次代を担う資質を育てることである。

 本校ではESDの活動を通じて、この教育理念の実現、特に命あるものを尊重し、自然や社会と共生しながら、次代の世界を担う資質」の育成することを目標としている。

具体的には、国際理解とキャリア教育を柱にそれぞれ、次のような活動を行った。

①  国際理解教育

日本語学校に在籍する各国の留学生との交流行事を定期的に実施し、生徒のグローバルな視野を広げるための学習を行った。今年度の実施行事は、中国語及び韓国語の選択授業における語学交流、ポーランド人留学生との文化交流、文化祭における異文化交流ディスカッション、1学年全体と留学生40人による文化交流である。これまでは、ユネスコ委員会委員など一部の生徒の活動に留まっていた部分を、今年度から学年規模に拡大したことは、ともすれば地元志向に落ち着きがちな生徒の視野を広げることに大変有用であった。

②キャリア教育

通常の進路指導とも関連づけながら、自らの将来を長期的、多角的に展望することによって、今後の生活を築いていく上での持続可能な生産や消費の在り方などを学習した。

今年度の実施行事は、各学年で行う進路ガイダンスを中心に、金融機関から講師を招いての金融教育、社会保険労務士を講師に招いての出前授業、ゲーム形式を取り入れながらのライフプランニング学習である。授業の中で多くの時間をかけられないような今後の生徒たちの実生活に身近な課題について学ぶ貴重な機会とすることができた。

来年度の活動計画

基本的には今年度と同様の活動を計画している。ことに国際理解教育の活動の中で、本年度に初めて実施し、手応えを感じることができた1学年全体を対象とした文化交流行事については、本年度の経験と反省を生かし、より充実した学習にできるよう計画・準備を周到に行う予定である。また、昨年度の体育館改修工事の影響で本年度計画が間に合わなかった国際理解のための講演会の復活を計画している。キャリア教育の活動としては、来年度より新たに設定される「総合的な探求の時間」との関連も勘案しながら、今後の新たな方向性を探る予定である。