2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野

本校ESDのテーマである1.国際理解教育 2.理科教育 3.環境教育を中心に今年度も以下の活動を計画したが、新型コロナウィルスの影響で大半が中止または変更を余儀なくされた。

1. 国際理解教育

(1) 海外研修(英語による教養研修)  今年度は全て中止。

① 夏140 名参加予定 内訳 イートン(20名)/ボストン&ダートマス(20名)/ケンブリッジ&オックスフォード(60名)/カナダ(40名)

春  ニュージーランド(35名)→夏、春ともに海外研修中止。ただし、ケンブリッジ研修についてはオンライン研修があり、生徒希望者が参加した。

② 中3シンガポール修学旅行中止。

(2) 国内研修

① エンパワーメントプログラム(UC,Harvard等の学生による英語教養研修) 開催時期や研修方法をめぐって検討を重ねたが今年度は中止。

② 中3英語研修(シンガポール修学旅行の事前研修)  修学旅行の中止に伴い、本研修も中止。代替の研修を企画している。

(3) トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(文部科学省)

高1・2年生35名が応募したが、今年度は選考途中で中止となった。2021年度に向けて4名の生徒が応募予定。

(4) 個人参加の国際研修  今年度も各研修に参加する準備を行ったが、全てが中止。

(5) 文部科学省 WWL(ワールド・ワイド・ラーニング) コンソーシアム構築支援事業参画

① SRサミット(11/14~11/15,オンラインで実施。各校のプロジェクトをブラッシュアップ。高校1年生4名、高校2年生2名参加。高校2年生の2名

は英語で参加。

② APU学生とのオンラインによるディスカッション 生徒1名参加

③  ラオス研修 ラオス現地の様子をオンラインで学ぶ研修 生徒3名参加

(6) 国際交流 今年度は実施できず。

(7) 校内活動

① 生徒有志によるユネスコサークル活動で9月に絵本活動(塗り絵による算数教材を作成し、バングラデシュの子どもたちに送る活動)を行った。

② 同サークル活動で11月に古本収集校内募金活動を行った。集まったお金はバリューブックスが主催するプログラム「チャリボン(古本を寄付金

に変える)」から世界こども財団を通して、ミャンマーの教育や医療に使われる。

(8) 校内発表会

海外研修が中止になった今年度の研修についての直接の発表はないが、昨年度やその他の国際理解活動やSDGsに関わる個人的な発表を3月に行われ

る予定の全学発表会(市川アカデミックデイ)で行う予定である。

(9) その他,毎年実施している活動

① 留学キャラバン(海外大学進学説明会)を今年度はオンラインで7月5日に行った。中学校1年生から高校2年生までの希望者25名が参加した。

② JICA講演会(中学道徳授業で,JICA海外協力隊員による講演会) 今年度は中止。

(10) ホストファミリー・ネットワーク 留学生受け入れ準備家庭 登録数:78家庭

2. 理科教育SSH指定第3期・2年目の本年度は以下の活動をおこなった

(1)   研究開発の課題

自分で自分を教育できる自立した研究者を育成するプログラムの開発

(2)   研究開発の概要

①   通常授業の改善のために学校設定科目に指定した、探究数学Ⅰ~Ⅲ・AB、探究物理ⅠⅡ,探究化学ⅠⅡ,探究生物ⅠⅡ、プレゼンテーション英語

ⅠⅡ、構造読解(現代文)ⅠⅡ、地理ALについて研究を行った。また、すべての教科を対象に教科横断型授業の開発を行った。

②  理科では実験から学ぶ探究的な授業を行った。

③  中学においては、前認知を高めるためのCASEプログラムの部分導入を行った。

④  課題研究において評価基準を作成し、提示することで生徒のメタ認知を促し、自立的に取り組むことができるよう指導した。

(3)

海外連携  ②~④は新型コロナウィルス感染防止のため、本年度は中止。

①  SSHタイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校とオンラインで接続し、科学未来館がモデレーターとなったオンラインワークショップを開催

した。

②  SSHタイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校への生徒派遣。

③  SSHタイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校への生徒受入。

④  SSHドイツNeues Gymnasium Wilhelmshavenへの生徒派遣。

3. 環境教育

(1) 今年度は新型コロナウィルスの影響で例年のようなフィールドワークは行われなかった。

(2) 保護者会が制服・学用品などのリサイクル活動を推進。校内でのリユースを促進した。

来年度の活動計画

本校が教育目標とする「生涯学び続ける力を有し、世界で活躍できる品格あるリーダー育成」の推進基軸として「国際理解教育」「理数教育」「環境教育」をユネスコスクール活動を通じて実践する。これはユネスコ憲章が唱える「教育、科学及び文化を通じて諸国民の間の協力を促進することによって、平和及び安全に貢献」の精神に合致するものと確信している。

2020年度はコロナ禍で海外研修のほとんどの活動が中止となったが、来年度については、コロナが収束した場合は、これまでの活動を継続し実践していくが、もしまだコロナウィルスの影響が残るのならば、創意工夫をして、オンラインによる研修をもっと多く取り入れるなど、これまでの実践を継承しながら更なる発展を試みたい。

これまで通り、「国際理解教育」は経験者による啓蒙活動を重視し、様々な機会を通じ校内外にその知見を発信する。「理数教育」では、SDGsを意識した課題研究に取り組む。また「環境教育」は、授業や課外活動の充実を図るとともに、「インターアクト同好会」の生徒を中心にボランティア活動に注力する。