2021年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 持続可能な生産と消費, その他の関連分野
本校は、1.国際理解教育 2.理科教育 3.環境教育を本校ESDのテーマとして、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して以下の活動を計画したが、新型コロナウィルスの影響で昨年度に続き今年度も大半が中止または変更を余儀なくされた。
1. 国際理解教育
(1) 海外研修(英語による教養研修) 今年度は全て中止。
① 夏140 名参加予定 内訳 イートン(20名)/ボストン&ダートマス(20名)/
ケンブリッジ&オックスフォード(60名)/カナダ(40名)春 ニュージーランド(35名) →夏、春ともに海外研修中止。
② 中3シンガポール修学旅行中止。
(2) 国内研修
① エンパワーメントプログラム(UC,Harvard等の学生のリモートによる研修と国内在住の留学生による英語教養研修、8/1~8/5 76名参加)
② 中3英語研修(シンガポール修学旅行の事前研修) 修学旅行の中止に伴い、本研修も中止。
③ 神田外語大学グローバルイシュー探求講座(神田外語大学との連携事業、SDGsについて英語で学び、英語で発表する、5月~7月に神田外
語大学にて計4回及び8/15~8/17にブリティシュヒルズで2泊3日研修、42名参加)
➃ Double Helix研修(オックスフォード大学やケンブリッジ大学の卒業生を講師にして、「芸術」「言語」「医療」「免疫」「歴史」の5講座
において毎日オンライン上で個別の課題や他校生徒と協働する課題に英語で取り組む。3月~4月の間、本校を含め全国8校50名の生徒と共に
研修、7名参加)
(3) トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(文部科学省)
高校2年生2名、高校1年生1名の計3名が合格し、留学に向けて準備をしている。
(4) 個人参加の国際研修 今年度も各研修に参加する準備を行ったが、全てが中止。
(5) 文部科学省 WWL(ワールド・ワイド・ラーニング) コンソーシアム構築支援事業参画
SRサミット(7/31~8/1,オンラインで実施。各校のプロジェクトをブラッシュアップ。運営9名、プロジェクトは高校1年生4名、高校2年生5
名のグループで参加。それぞれトピックは高1がジェンダー、高2が不登校問題について取り組む。
(6) 国際交流 今年度は実施できず。
(7) 校内活動
生徒有志によるユネスコサークル活動は今年度はコロナ禍で特記すべき活動は行われなかった。
(8) 校内発表会
海外研修が中止になった今年度の研修についての直接の発表はないが、その他の国際理解活動やSDGsに関わる個人的な発表を3月に行われる予定
の全学発表会(市川アカデミックデイ)で行う予定である。
(9) その他,毎年実施している活動
① 留学キャラバン(海外大学進学説明会)を今年度は対面で7月5日に行った。中学校1年生から高校2年生までの希望者32名が参加した。
② JICA講演会(中学道徳授業で,JICA海外協力隊員による講演会)
(10) ホストファミリー・ネットワーク 留学生受け入れ準備家庭 登録数:78家庭
2. 理科教育SSH指定第3期・3年目の本年度は以下の活動をおこなった
(1) 研究開発の課題
自分で自分を教育できる自立した研究者を育成するプログラムの開発。
(2) 研究開発の概要
① 通常授業の改善のために学校設定科目に指定した、探究数学Ⅰ~Ⅲ・AB、探究物理ⅠⅡ,探究化学ⅠⅡ,探究生物ⅠⅡ、プレゼンテーション
英語ⅠⅡ、構造読解(現代文)ⅠⅡ、地理ALについて研究を行った。また、すべての教科を対象に教科横断型授業の開発を行った。
② 理科では実験から学ぶ探究的な授業を行った。
③ 中学においては、前認知を高めるためのCASEプログラムの部分導入を行った。
④ 課題研究において評価基準を作成し、提示することで生徒のメタ認知を促し、自立的に取り組むことができるよう指導した。
(3)海外連携
① 台湾高雄市立高雄女子高等学校、茨城県清夏学園、本校の3校で共同課題研究に取り組んだ。研究の成果は、オンラインの国際発表会JSSF
(Japan Super Science Fair)で発表した。
② タイ王国プリンセス・チュラボンとの連携10周年を記念したオンラインの式典(10 Year of Cooperation of Japan to Princess Chulabhrn
Science High Schools)へ参列した。
③ SSHタイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校への生徒派遣。
④ SSHタイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校への生徒受入。
⑤ SSHドイツNeues Gymnasium Wilhelmshavenへの生徒派遣。
③~⑤は新型コロナウィルス感染防止のため、本年度は中止。
3. 環境教育
(1) 昨年度は新型コロナウィルスの影響で中止になった三宅島での巡検を12月中旬に行った。中学・生物授業での近隣自然観察公園フィールドワー
クは行われなかった。
(2) 保護者会が制服・学用品などのリサイクル活動を推進。校内でのリユースを促進した。
来年度の活動計画
本校が教育目標とする「生涯学び続ける力を有し、世界で活躍できる品格あるリーダー育成」の推進基軸として「国際理解教育」「理数教育」「環境教育」をユネスコスクール活動を通じて実践する。これはユネスコ憲章が唱える「教育、科学及び文化を通じて諸国民の間の協力を促進することによって、平和及び安全に貢献」の精神に合致するものと確信している。
2020~2021年度はコロナ禍で海外研修のほとんどの活動が中止となったが、来年度については、コロナが収束した場合は、これまでの活動を継続し実践していくが、もしまだコロナウィルスの影響が残るのならば、2021年度に行った海外研修の代替研修をさらに充実させ、これまでの実践を継承しながら更なる発展を試みたい。
これまで通り、「国際理解教育」は経験者による啓蒙活動を重視し、様々な機会を通じ校内外にその知見を発信する。「理数教育」では、SDGsを意識した課題研究に取り組む。また「環境教育」は、授業や課外活動の充実を図るとともに、「インターアクト同好会」の生徒を中心にボランティア活動に注力する。
また、生徒有志によるユネスコサークル活動を再開できるよう働きかける。 以上