2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 人権

コロナ禍にあって、例年と同様の活動を展開することが難しかったが、限られた条件下において様々な取り組みを行った。オーストラリアからの留学生を受け入れた際に、森林火災で被害を受けた動物や人々への支援として、募金活動を行った。支援の輪は広がり、近隣中学校や地域コミュニティーからの協力も得ることができた。また、英語コースの生徒が、指導案と教材を自ら作成し、小学校を訪問して英語の授業を行う、『高校生が英語の先生』プロジェクトも実施できた。感染予防対策として、一定の距離を保った状態となったが、小学生の学習意欲が高まる、楽しい時間を過ごすことができた。千葉大学におけるESD成果発表会では、これまでのユネスコスクールとしての活動について、ASEANからの留学生に向けて英語で発表をした。翌週には、千葉大学で学ぶASEANからの留学生が本校を訪問し、生徒と一緒に楽しい交流会を実施した。ユニセフ国際理解講座が開催された際には、本校生徒が会場誘導案内や受付のボランティアを担当し、終了後には、講師と車座になって学ぶ機会を得ることができた。新型コロナ感染予防対策として、休校期間に入ってからは、積極的にオンラインによる行事を実施し、FTCJ(フリー・ザ・チルドレン・ジャパン)やユニセフ協会、外資系企業によるオンライン学習会を実施した。結果、生徒の発案から2つの活動が生まれた。一つは、コロナ禍で苦しむ世界の子供達に向けた外貨募金活動である。各家庭にある外貨募金を全校生徒に求めたところ、保護者や教員からの協力もあり、大変に多くの募金が集まった。もう一つは、7月の豪雨で被災した熊本県への支援活動である。本校は、2016年の熊本地震以来、熊本国府高校との交流を行っており、熊本国府高校を通じて、復興作業に役立てることができる未使用のタオルを送る活動を行った。学内外に協力を求めたところ、大変な数の未使用タオルが集まり、熊本県内での保育園や介護施設で役立ててもらうことができた。

来年度の活動計画

国際ロータリークラブ支援のインターアクトクラブ及び本年度より新たに開設されたGlobal Leader Course(グローバルリーダーコース)の生徒を中心に、生徒と協働した活動を全校生徒に呼びかけながら行っていきたい。今年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定もあり、特に障がい者等への理解を深め、共生社会に向けた活動を行っていく計画である。本年度は、要介護高齢者や障がいがある方とそのご家族のための旅行を企画し、添乗されている方を講師にお迎えし、学習会を行った。その中で学んだことを生かして、日頃から交流のある障がい者雇用促進施設と協働し、ユニバーサルデザインを意識した商品開発を行っていきたいと考えている。