• ひょうごけんりつたじまのうぎょうこうとうがっこう
  • 兵庫県立但馬農業高等学校 〔キャンディデート校〕

  • Hyogo Prefectural Tajima Agricultural High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野生物多様性, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, その他の関連分野

所在地 〒667-0043 兵庫県養父市八鹿町高柳300-1
電話番号 079-662-6107
ホームページ https://www.hyogo-c.ed.jp/~tajima-ahs/page.html
加盟年 2019.1 Requested to be a member 2020.1 チャレンジ期間終了 2022.1 ユネスコスクール・キャンディデート認定

2023年度活動報告

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

2019年1月~2020年1月:チャレンジ期間、2022年1月~:キャンディデート校

本校は校訓である「汗をいとわず、命を尊び、日々髙きを志す」の精神を大切にし、農業高校らしい実践として、ユネスコスクールの1.持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに関する取り組み、2.文化遺産の尊重に関する取り組み、3.環境教育の実践に取り組んだ。以下はその内容である。
1.持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに関する取り組み
・本校で飼育する但馬牛から出る堆肥は、但馬地域の農家で「こうのとり育む米」など無農薬米や野菜等の栽培に役立てられ、循環型農業に貢献している。
・売れ残りや規格外の草花を使用して、ドライフラワーやフローティングフラワーを作り、地域の飲食店などにフラワーロス削減方法について紹介している。
・本校生徒が育てた「但農どり」及び野菜等を、近隣の小学校で給食に利用してもらう「但農給食」を通じ、持続可能な地産地消の推進につなげている。また、給食に同席し、本校の生徒が生産者として、苦労した点や命を感謝して頂く大切さを小学生に話し、健康の増進及び食育の推進に取り組んでいる。
・農業高校が参加する農業クラブ全国大会の「意見発表競技」に出場。日頃から研究している米粉のみでパンを作る取り組みについて紹介した。その中で、米粉の利用促進は、世界的な小麦不足がもたらす飢えや貧困の解消につながると発表した。
2.文化遺産の尊重に関する取り組み
・但馬地域でかつて行われていた、牛車に花嫁を乗せ、長持ち歌に合わせて練り歩く「花嫁行列」を再現している。本校生徒がイベントや文化祭において地域の方々に披露し、伝統文化の継承に貢献している。
3.環境教育の実践
・「農業と環境」の授業では、農業・農村のもつ環境保全、景観形成、文化の伝承など多面的な機能について学ぶとともに、農業・農村の持つさまざまな役割が、人々の生活にとって重要なものであることを学んでいる。また、水田や畑が洪水を防ぐ働きを持つなど、防災に関する知識を身に着け、意識を高めている。
・気候変動に関する研究について、本校で飼育する牛が排出するメタンガス量の測定を行い、気候変動に及ぼす影響を調べる大学の研究に本校生が協力している。
・大学とともに、牛の眼球の様子から血中のビタミンA濃度を測定する手法の研究実験に参加し、アニマルウェルフェアの観点から採血により牛を傷つけずに管理する手法の開発に協力している。

来年度の活動計画

・「農業と環境」などの授業を通して、防災や環境保護に関する知識を学ぶ。
・大学とのメタンガス測定実験を継続し、畜産業が気候変動に及ぼす影響と、地球規模の環境問題に取り組む。
・「花嫁行列」を再現し、伝統文化の継承に取り組むとともに、地域社会に貢献する。
・持続可能な生産と消費の実現のため、フラワーロスの削減をはじめとする草花や果実などの農作物の効率的な利用の推進に取り組む。
・健康と食育の推進のため、「但農給食」をはじめとする取り組みを続け、本校のみならず、地域の小学校などにも知識を還元する
・アニマルウェルフェアの取り組みを引き続き推進するとともに、令和6年度には犬の飼育も開始し、人と動物が共生できる社会の実現に向け、地域福祉にも貢献する。

過去の活動報告