2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「潜在能力が開花し、一人一人が輝く学校」を学校理念として、ESDを「多面的、総合的に考える力 コミュニケーションを行う力、つながりを尊重する態度」と捉え、ESDの実践を通して自然環境や風土、歴史について理解し、広い世界観に基づき、視野を広げ郷土を愛する心を育てることを目標とした。

具体的には、①地域の環境理解に関する取り組み②地域の歴史文化に関する取り組み③地域防災に関する取り組みを実施した。

 

①  地域環境理解に係わる活動

地域の重要な水産資源であるサケを取り巻くサケ学習を行った。年間を通してサケを中心に学び5月飼育管理した孵化稚魚の放流、カラフトマス・シロザケのの産卵行動観察およびサーモンフィッシング、シロザケ解剖・人工授精実習、11月発眼卵の管理実習を今年度は実施した。

また、間伐材の再利用を視点とした学習で取り組んだキノコのほだ木管理とナメコの収穫を実施した。

②  地域の歴史文化に関する取り組み

地域のアイヌ文化に焦点を当て、ポー川史跡自然公園にてガイド実習を実施し、本校1年生に向けたガイドや一般の見学者に向けたガイドを実践した。また、併せて学校裏に広がる公園敷地内にてアイヌ遺跡の痕跡を調査し、学芸員の指導の下、アイヌ遺跡発掘調査のための測量を行い、試し掘りまで実施した。

③  地域防災に関する取り組み

HUG(避難所運営ゲーム)を取り入れ、本校職員とPTA、地域企業、町役場職員と生徒が主体となったHUGを実践した。また、本校の避難所施設としての機能を再確認するために生徒会およびボランティア部が中心となり調査した。また、地域へ広げる活動の一環として生徒会交流を近隣の羅臼高等学校と行いHUGを実施した。

来年度の活動計画

1 本校におけるESDの活動を教職員間で共有し、ユネスコスクールについて理解 を深め、ユネスコスクールについての校内組織の整備に取り組む。また、各教科のシラバスを確認し、教科横断的にESDの視点で実践できる教育活動を検討する。

2 生徒会活動を中心に生徒へユネスコスクールとしての意識を芽生えさせ、地域に根ざした教育活動を実践できる素地を築く。

3 継続した環境活動・歴史文化理解を実施することで郷土愛を深める教育活動を行う。