• ほっかいどうれぶんこうとうがっこう
  • 北海道礼文高等学校

  • Hokkaido Rebun High School
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費

所在地 〒097-1111 北海道礼文郡礼文町大字船泊村字ヲチカフナイ27
電話番号 0163-87-2358
ホームページ http://www.rebun.hokkaido-c.ed.jp/
加盟年 2011

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は、ESDの理念を実践するため、以下に示す2つを目標としている。

・人格の発達や自立心、判断力、責任感などの人間性を育む。

・他者との関係性・社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」・「つながり」を尊重できる個人を育む。

変化が激しく予測の難しい未来を生き抜く人材を育成するため、ESDの理念を実践した教育活動を展開している。

 

教科では1学年理科の学校設定科目「高山植物」を中心にESDを実践している。主な内容は環境学習、地域学習、生物多様性を柱にした、

①環境保全に関わる教育

②生物多様性に関わる教育

③「高山植物」での学びを生かした地域の持続可能な発展に関わる学習

④将来の礼文町を予測し、持続可能な社会を形成できる人材の育成

以上の4点を基礎として、2、3学年の各教科で発展的なESDを展開している。

 

①環境保全に関わる教育

・学校行事「クリーン&グリーン作戦」で地域のゴミ拾いや校舎周辺の緑化を行った。

・学校設定科目「高山植物」で、礼文町高山植物培養センターの協力を得て、レブンアツモリソウの保全について学び、プロトコームの植継ぎ実験を行った。

 

②生物多様性に関わる教育

・「高山植物」では、礼文島に存在する固有種を知り、生物多様性の大切さを理解して、希少な種を守るための持続可能な環境保護を考えた。

・生徒自身が植物の進化と多様性について調べ、多様化の経緯と環境と進化のかかわりを考えてプレゼンテーションにまとめた。

・身近にある希少な高山植物の生活史を観察するため、年間を通して10回程度の野外実習を行った。

 

③「高山植物」での学びを生かした地域の持続可能な発展に関わる学習

・1学年で「高山植物」を学んだ3年生が本校敷地内にある「礼高花壇」で高山植物の栽培を行い、秋には種子を採取し、次年度の後輩に引き継いでいる。

・礼文町観光協会の協力のもと、礼文町にみられる高山植物や自然が作り出す景観などについて観光ガイドブックを作成・配布し魅力の紹介と環境保全を発信した。

 

④将来の礼文町を予測し、持続可能な社会を形成できる人材の育成

礼文町の観光資源は礼文島の固有種であるレブンアツモリソウなどの高山植物と、ウニやホッケなどの海産物である。島の基幹産業である観光と漁業が自然に由来するため、礼文町の発 展が持続可能なもとするためには自然環境の保全が欠かせない。

・自然保護と経済を両立するために、礼文島の社会が持続可能であるための考え方を学んだ。

・環境の変化による水生生物や植物への影響を学び、環境保護の必要性と人類の発展のために環境破壊が行われていることを知り、自然環境と人間との関わりを学んだ。

来年度の活動計画

・クリーン&グリーン作戦…ゴミ拾いや学校周辺の緑化などの環境美化活動

・学校設定科目「礼文の自然と観光」…「高山植物」での学びを生かした礼文島の自然と産業の紹介

・外来植物除去活動…桃岩展望台観光コースに生える外来植物の除草作業を行う。

・レブンアツモリソウの培養実験…絶滅危惧種であり、観光資源であるレブンアツモリソウを人工増殖する実験を行う。

・生物多様性と進化に関する調べ学習とプレゼン発表を行う。

・絶滅危惧種とその保全に関する調べ学習とプレゼン発表を行う。

・持続可能な地域づくりのための探究学習…地域社会の課題を見つけ、解決策を模索し、実現の方策を考察する。

・利尻・礼文・サロベツ国立公園とアメリカの国立公園を比較する探究学習を行い、プレゼン発表する。

過去の活動報告