2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は「豊かな心をもち 力をあわせて 生き生きと活動する 生徒を育てる」を学校教育目標とし、「『学び』『地域』『対話』その『つながり』」を重点目標として教育活動を推進している。

具体的には、地域の教育力を活用し、「環境」「福祉」「持続可能な生産・消費」「人権」「平和」「グローバル・シチズンシップ教育」などに取り組んでいる。


1 職業教育を推進する各学科の取組
(1)「持続可能な生産と消費」「グローバル・シチズンシップ教育」に関わる活動
「生産技術科」では、地域からも牛乳パックを収集して再生和紙を生産している。製品の一つであるランチョンマットは、地域の高等学校が企画する外国人向けの茶話会で活用されている。

「木工科」では、通常廃材となってしまうような木片を集成材として活用し「寄せ木細工」を取り入れて製作を進めている。ミャンマーへ送る囲碁盤はこの取組を活かした製作となっている。

「家庭総合科」では、パン製造の原材料を北海道産にこだわり、食品添加物をできるだけ使用しない製品づくりをしている。被服製品の製作は「織」の技術を取り入れ、糸から布、布から製品へと原料から製品ができるまでを体験し、資源を大切にする取組みとなっている。

(2)「環境」「福祉」に関わる活動

「環境・流通サポート科」では、ビルクリーニング学習を行っている。その活動の延長として、近隣の施設、独居老人宅の環境整備や除雪、海水浴場の清掃などに取組んでいる。

「福祉サービス科」では、地域向けのカフェ営業を行い、年間1,500名の来客があり、地域の方々のコミュニケーションの場となっている。また、介護に関わる学習では、近隣福祉施設の見学や実習にも取組んでいる。

 

2 各教科等、特別活動、課外活動等における取組

各教科等では、学校周辺地域の文化等と異文化理解を促す学習を進めている。

また、今年度は、北海道ユネスコ連絡協議会の協力を得て、国際理解教育授業「ミャンマーと出会おう(出前授業)」を行っていただき、「多文化社会(文化理解)」に関わる取組を行っている。

来年度の活動計画

校内において「ESD」の理解や、現行の活動が十分に「ESD」の考え方に則った活動であることを確認するとともに、北海道ユネスコ連絡協議会、北海道開発教育ネットワークとの協力、他のユネスコスクールへの視察研修などに取組んだ。

今後はさらに「ESD」の理解を深めるとともに、「ESD」の考え方を踏まえた「カリキュラム・マネジメント」に取組んでいくことが大切であると考える。

また、その意味付けを行う際には「SDGs」を活用することが非常に有効であり、各学科や各教科の題材等の中で、17のゴールを意識した教育活動を考えることにより、「主体的、対話的で深い学び」につながると考える。

次年度は、現行の活動と「SDGs」の17のゴールとの結び付きを考え、教育活動を充実させていく。