2022年度活動報告

本年度の活動内容

　　本校は「豊かな心をもち　力をあわせて　生き生きと活動する　生徒を育てる」を学校教育目標とし、【「学び」と「地域」と「対話」で、今、新たなスタート】を今年度の重点目標として教育活動を推進している。
具体的には、地域の教育力を活用し、「環境」「福祉」「持続可能な生産・消費」「人権」「平和」「グローバル・シチズンシップ教育」などの分野の学習に取り組んでいる。

１　職業教育を推進する各学科の取組

（１）「持続可能な生産と消費」「グローバル・シチズンシップ教育」に関わる活動
「生産技術科」では、校内及び地域からも牛乳パックを収集して再生和紙を生産している。
「木工科」では、廃材となってしまうような木片を集成材として活用し、「寄せ木細工」を取り入れて製作を進めている。ミャンマーへ送る囲碁盤はこの取組を活かした製作となっている。
「家庭総合科」では、パン製造の原材料を北海道産にこだわり、食品添加物をできるだけ使用しない製品づくりをしている。被服製品の製作は「織」の技術を取り入れ、糸から布、布から製品へと原料から製品ができるまでの作業を体験し、資源を大切にする取組となっている。

（２）「環境」「福祉」に関わる活動
「環境・流通サポート科」では、ビルクリーニングの学習を行い、その活動の延長として、近隣の施設、独居老人宅の環境整備や除雪、海水浴場の清掃などに取り組んでいる。
「福祉サービス科」では、地域向けのカフェ営業を行い、年間1000名程の来客があり、地域の方々のコミュニケーションの場となっている。また、介護に関わる学習では、近隣福祉施設の見学や実習にも取り組んでいる。

２　各教科等、特別活動、課外活動等における取組

ユネスコスクールが重点的に取り組む三つの分野「地球市民および平和と非暴力の文化」「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」を念頭に置きながら学習活動に取り組んでいる。
各教科等の学習では、学校周辺地域の文化や異文化理解等を促す学習を進めている。
また、総合的な探究の時間では、各学年共通して多様性への学習に取り組んでいる。
その他、道徳の時間では、各ホームルーム単位で「ユネスコスクールの役割」「ESD」「SDGsの17個の目標」等について学習する時間を設定するとともに、SDGsに関わる学級の目標を設定している。それらの学級目標は、廊下に掲示し「持続可能な開発目標」を日常的に意識できるようにしている。

来年度の活動計画

2022年度は、ユネスコスクールへの登録も５年目を迎え、校内におけるユネスコスクールに関わる本校の柱となる取組を整理した。
2023年度に向けては、以下の５点の取組を「持続可能な形」で改善や修正を図りながら続けていくことを全校で確認した。

１　SDGｓに関わる学習及び活動（各教科、各学科、部、同好会、委員会活動）
２　北海道小樽高等支援学校　～ユネスコスクールとSDGｓについて～
・各学級目標設定～教室前掲示～実践～反省
・生徒会SDGｓ通信発行（年２回）
３　本校のSDGｓに関わる取組一覧の作成　～HPでの紹介～
４　生徒会議案書におけるSDGｓ目標の掲載
５　学校経営計画におけるSDGｓ目標の掲載