2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は「豊かな心をもち 力をあわせて 生き生きと活動する 生徒を育てる」を学校教育目標とし、「『学び』『地域』『対話』を、workingで、原点回帰。~workingとは、人が動くこと~」を今年度の重点目標として教育活動を推進している。
具体的には、地域の教育力を活用し、「環境」「福祉「持続可能な生産・消費」「人権」「平和」「グローバルシチズンシップ教育」などに取り組んでいる。

1 職業教育を推進する各学科の取組

(1)「持続可能な生産と消費」「グローバル・シチズンシップ教育」に関わる活動
「生産技術科」では、校内及び地域からも牛乳パックを収集して再生和紙を生産している。
「木工科」では、通常廃材となってしまうような木片を集成材として活用し、「寄せ木細工」を取り入れて製作を進めている。ミャンマーへ送る囲碁板はこの取組を活かした製作となっている。
「家庭総合科」では、パン製造の原材料を北海道産にこだわり、食品添加物をできるだけ使用しない製品づくりをしている。被服製品の製作は「織」の技術を取り入れ、糸から布、布から製品へと原料から製品ができるまでを体験し、資源を大切にする取組となっている。

(2)「環境」「福祉」に関わる活動
「環境・流通サポート科」では、ビルクリーニングの学習を行っている。その活動の延長として、近隣の施設、独居老人宅の環境整備や除雪、海水浴場の清掃などに取り組んでいる。
「福祉サービス科」では、地域向けのカフェ営業を行い、年間1,500名の来客があり、地域の方々のコミュニケーションの場となっている。また、介護に関わる学習では、近隣福祉施設の見学や実習にも取り組んでいる。

2 各教科等、特別活動、課外活動等における取組

各教科等では、学校周辺地域の文化等と異文化理解を促す学習を進めている。総合的な探究の時間では、各学年共通して多様性への学習に取り組んでいる。
今年度は、生徒会からの発信により、各ホームルーム単位で「ユネスコスクールの役割」「ESD」「SDGsの17個の目標」等についてワークシートを用いて学習する機会を設けた。また、各ホームルームで、SDGsに関わるクラス目標を設定し、目標を日常的に意識することをねらいとして、各クラス前に掲示し、2030年までの達成目標に対する意識を深めた。

来年度の活動計画

昨年度に引き続き、校内において「ユネスコスクール」や「ESD」の理解、現行の活動が十分に「ESD」の考え方に則った活動であることを確認するとともに、学校経営に関わる校務分掌、学科、学年の各組織の経営計画の中に、「SDGsの支店」という項目を盛り込み、善行を挙げて、組織的にSDGsの実践に取り組んだ。また、各ホームルーム活動の中で、SDGsに関わるクラス目標を設定するなど、2030年までの達成目標に対する意識を深めた。

今後も継続して「ユネスコスクール」や「ESD」の理解を深めるとともに、「ESD」の考え方を踏まえた「カリキュラム・マネジメント」に取り組んでいくことが大切であると考える。また、その意味付けを行う際には、「SDGs」を活用することが非常に有効であり、各学科や各教科の題材等の中で、17の目標を意識した教育活動を考えることにより、「主体的、対話的で深い学び」につながると考える。

2022年度は、昨年度からの継続的な取組として、各ホームルーム単位で「ユネスコスクールの役割」「ESD」「SDGsの17の目標」等について学習の機会を設けることとする。また、生徒会と連携し、各ホームルームで設定した目標を前項で共有する方法を模索し、「ユネスコスクール」「ESD」「SDGs」等について、全校を挙げて生徒が主体的に実践し、評価することができる土台作りに努めたい。