1909年新庄女学校として創立され、男女共学中高一貫校として現在にいたる。
| 所在地 | 〒731-2198 広島県山県郡北広島町新庄848 |
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| 電話番号 | 0826-82-2323 |
| ホームページ | http://www.shinjou.jp |
| 加盟年 | 2022 |
2025年度活動報告
生物多様性, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
| 本校は、教育目標の「日本及び世界の平和・文化に貢献する有為な人物の育成」がユネスコの理念に通じると捉え、学校全体(中学・高校)でESDを推進している。
ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「問題解決能力」、「異文化理解」、「データ・情報の分析能力」、「コミュニケーション力」、「リーダーシップ」の各能力の育成を目的とした。 1 地球市民および平和と非暴力の文化 中学2年生では、広島平和学習と沖縄修学旅行を実施し、命と平和を守る学習を行った。広島学習では被爆者の方の講話を聞き、沖縄の中高生との交流プログラムでは、グループワークとディスカッションを通してパートナーシップで未来の平和と非暴力の文化を創造するきっかけをつくることができた。今年度は、広島の平和学習と沖縄の平和学習の違いや共通点などをテーマにした。
2 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル 地元の自然を教材にした環境保全教育を中学1年生、中学2年生、中学3年生で行った。国指定天然記念物「大朝のテングシデ」、国指定特別天然記念物「オオサンショウウオ」、全国重要湿地500の「八幡湿原」の学習を通して生物多様性の保全を学んだ。中学3年生では、SDGsに関係するテーマで課題研究を行い、課題を見つけ、解決への提案と実行を積極的に行った。生徒の設置した巣箱で絶滅危惧種であるブッポウソウが3年連続で繁殖し元気に巣立った。今年も校内のエコステーションを地域に開放し学校全体で3R(Reduce、Reuse、Recycle)活動を展開した。近くの小学校が1つ閉校したが、もう一つの地元小学校と中学校と協働しての地域ボランティア清掃活動を行うことができた。
3 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重 中学2年生の修学旅行では、沖縄の中高生との交流プログラム(今年で9年目)と伊江島での民泊体験を通して、沖縄と広島の自然や文化の違いなどの異文化理解をすることができた。台湾の姉妹校との交流事業では、訪問団が台湾を訪問し、体験活動やホームステイなどを通して異文化理解を深めることができた。また、全校での「宮島」(世界遺産)遠足・中学2年生での「沖縄浦添城」(国史跡)見学・中学1年生での「龍山八幡神社」(国重要文化財)の学習や中学3年生での課題研究「国天然記念物テングシデの樹齢推定」等を行い、研究成果の発信を行うことで文化遺産への理解や尊重を啓発することができた。
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来年度の活動計画
1 地球市民および平和と非暴力の文化
中学2年生での広島平和学習と沖縄修学旅行を継続し、命と平和を守る学習を深化させることで平和と非暴力の文化の創造を目指す。オンライン交流など修学旅行前後の交流を模索したい。
2 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
地元の自然を教材にした環境保全教育を継続する。また北広島町担当者を講師に、「ゼロカーボンタウン宣言」に連携したエネルギー学習の実施を検討する。「広島新庄さとやま留学プラットフォーム」を中心とした地域体験・ボランティア活動などにも積極的に参加し、学校と地域で協働して地域を盛り上げる。
3 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
沖縄の中高生との交流や台湾の姉妹校の交流を継続・深化させて、異文化理解や文化の多様性の学びを充実させる。また、地元の小さな博物館の利用(博学連携)を増やし、文化遺産への理解や尊重をさらに啓発したい。
最後に、ユネスコスクールだった地元小学校が2025年に閉校し、本校が北広島町で唯一のユネスコスクールとなった。今後も生徒と教職員で地域のESD推進拠点として成長していきたい。






