2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康, 食育

本校は、教育目標の「日本及び世界の平和・文化に貢献する有為な人物の育成」がユネスコの理念に通じると捉え、学校全体(中学・高校)でESDを推進している。
ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「問題解決能力」、「異文化理解」、「データ・情報の分析能力」、「コミュニケーション力」、「リーダーシップ」の各能力の育成を目的とした。

① 地球市民および平和と非暴力の文化
中学2年生では、広島平和学習と沖縄修学旅行を実施し、命と平和を守る学習を行った。広島学習では被爆者の方の講話を聞き、沖縄の中高生との交流プログラムでは、グループワークとディスカッションを通してパートナーシップで未来の平和と非暴力の文化を創造するきっかけをつくることができた。

② 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
地元の自然を教材にした環境保全教育を中学1年生、中学2年生、中学3年生で行った。国指定天然記念物「大朝のテングシデ」、国指定特別天然記念物「オオサンショウウオ」、全国重要湿地500の「八幡湿原」の学習を通して生物多様性の保全を学んだ。中学3年生では、SDGsに関係するテーマで課題研究を行い、課題を見つけ、解決への提案と実行を積極的に行った。また地元小中学生との地域ボランティア活動などを積極的に行った。

③ 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
中学2年生での修学旅行では、沖縄の中高生との交流(今年で6年目)を行い、沖縄と広島の自然や文化などを相互に紹介しあい異文化理解をすることができた。中学1年生では、地元の国指定重要文化財である「龍山八幡神社」の学習を行い、中学3年生では、ユネスコ世界文化遺産「壬生の花田植」をテーマとした課題研究や伝統芸能「神楽」に参加し、研究成果の発信を行うことで、文化遺産への理解や尊重を啓発することができた。

来年度の活動計画

① 地球市民および平和と非暴力の文化
中学2年生での広島平和学習と沖縄修学旅行を継続し、命と平和を守る学習を深化することで平和と非暴力の文化の創造を目指す。今後は修学旅行後の交流も模索したい。

② 持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
地元の自然を教材にした環境保全教育に加え、グリーンカーテンの取り組みや節電運動などカーボンニュートラルの学習を進める。また生徒会活動を中心に3R(Reduce、Reuse、Recycle)活動や地域ボランティア活動などを活発化する。

③ 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重
沖縄の中高生との交流に加え、コロナ禍で中断していた台湾など海外姉妹校との交流を復活させ、異文化理解学習や文化の多様性を学ぶ機会を増やしたい。また、地元の文化財や世界文化遺産の学習を継続して文化遺産への理解や尊重を啓発したい。