2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費

 

(1)起業家教育講演会 令和4(2022)年6月13日健康、福祉

実際に起業した方を講師として招聘し、起業について知ることで、物事に対して多面的な見方、考え方を働かせていこうとする姿勢について学びました。また、現在学習している商業教育が将来役に立つことや身近な課題から解決に向け取り組むことの面白さについて講演をしていただきました。生徒の記述からは「起業家と聞くと前向きな思考や決断力を持った人がしていると思っていたけれど、そうでないことがわかった。何歳でもどんなときでも誰にでも起業できることがわかった」ことや「多く経験をしていくことが人生を豊かにしていくことにつながる」など意識の向上が読み取れた。

(2)平和探求学習 令和4(2022)年6月27日 平和

授業科目「総合的な探究の時間」において、平和に関する学習を全学年で展開し、生徒が先生役となり授業を行った。この授業のために、資料作りや分かりやすい説明を模索した。各学年の学習テーマを1年生は「広島と原爆」、2年生は「長崎と原爆」、3年生は「恒久平和に向けて」とし、3年間をかけて恒久平和への思いを継承する資質を身に付けている。

(4)SDGsポスター発表会 令和4年(2022)年11月10日 持続可能な生産と消費

近年の販売の現場では、食品ロス削減やジェンダーフリーなどSDGsの取り組みを消費者に対して直接アピールする場となっており、販売員は自社の取扱商品がどのSDGsの取り組みに当てはまるかを理解したうえでの接客が求められている。この現状を踏まえて、生徒が選定した社会的な課題について、企業がどのような取り組みを行っているのかを調査研究をし、販売員に求められる資質能力を鍛えるとともに、ビジネス活動を通じた平和貢献の意識を高めていくことを目指した。

(5)第16回広島市商ピースデパート 令和4(2022)年12月3日~4日

平和、世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等、環境、持続可能な生産と消費

本校では、毎年12月に開催している模擬株式会社販売実習「広島市商ピースデパート」の取組を授業科目「総合的な探求の時間」を使って、年間を通して、学習や準備、運営に当たっている。主な内容については次のとおりである。

平和に関する企画展示として、「ヒロシマを伝える被爆建物」の特集をはじめ、平和の象徴となるモニュメントの制作展示など、様々な活動を続けている。姉妹校である長崎商業高等学校との平和交流を通じて、同じ被爆都市として、平和を希求する心を育んでいる。

今年度は昨年度から取り組んだ「リサイクル」についてのブースを拡充させ、「リサイクルの意義や仕組み」、「ごみの分別の推進」について展示やイベントを行い、多くの方に環境について考えていただいた。また、新企画「SDGsクイズラリー」を開催し、多くの方に楽しんでいただきながら、よりSDGsを身近に感じていただく工夫もした。また、今年度も利益の一部を広島と長崎の平和事業へ寄付することができた。

 

来年度の活動計画

毎年開催している「広島市商ピースデパート」を活動の軸をし、発展させながら、多様な価値観に触れ、世界の平和につながる取り組みを推進していく。恒久平和を希求し、経済社会の発展に貢献する資質を身に付けていく。また、生徒が学習している商業教育の知識や技能を活用しながら、主体的にビジネス活動の立案に取り組めるよう、指導していく。そのためには、一部の教職員や生徒の取組とせず、学校全体で情報を共有し、校外からの意見にも耳を傾け、外部と連携しながら、生徒の活動を支援する日々の指導体制を整えていきたい。