2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校は,教育方針に「グローバル化時代に活躍できる人材の育成」をあげており,開校当初から中学校に特設教科として「ことば科」を設置し,グローバル化時代に必要な「論理的な思考力・表現力」の育成を行ってきた。生徒が環境問題や人権問題などを地球的な視野で考え,それらの課題を自らの問題として取り組み,成果をあげていくためには,「問題や現象の背景の理解」「多面的かつ総合的なものの見方」を育むことが必要であると考えた。「ことば科」を各教科の核として本校におけるESDの基盤かつ中軸となる取組と位置付けている。

「ことば科」では,「論理(日本語)」「ロジカル・コミュニケーション(英語)」という2つの領域において取組を行っている。「論理」の取組では,社会,数学,理科等と国語科が協働し,問題解決的な学習を行っている。「ロジカル・コミュニケーション」では,それを応用し,英語でのプレゼンテーションやディベート等を行い,日本語・英語双方の「ことばの力」を身に付けている。また,高等学校は平成27年度から,スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)の指定を受け,「持続可能な社会の構築に貢献できるグローバルリーダーの育成」をテーマに研究開発を行い,また令和元年度からは,WWLコンソーシアム構築支援事業連携校として活動しているが,この報告書にはその詳細は含めない。

① 多様な考え方を引き出す言語活動を取り入れた活動

中学校第2学年では,国語科と社会科の教員のT・T(ティーム・ティーチング)による合科的な学習として論理領域「ディベート」を行っている。本年度は,「日本は小売店の深夜営業を禁止すべきである。是か非か。」という論題を設定して授業を行った。生徒は様々な立場に立って情報を収集し,自分たちの主張をまとめた。

② 系統性を意識した活動

中学校第3学年では,中学校第2学年で学習した論理「ディベート」やこれまでの「ロジカル・コミュニケーション」で学習した表現の型などを応用して,「英語ディベート」を行っている。本年度は,“Japan should increase the consumption tax to 25%.”という論題を設定し,ディベートを行った。

来年度の活動計画

中学校では,引き続き,特設教科である「ことば科」を中心に,各教科で関連させながら系統的に指導を行う。

高等学校では,引き続き,「総合的な探求の時間」や課題研究を中心に,またWWLの取組と関連させながら系統的に指導を行う。